港川に不審な原始人が出没しているらしい

浦添市港川。外人住宅を改装したおしゃれな雑貨店や飲食店が軒を連ねる一画は「港川ステイツサイドタウン」と呼ばれ、県内外からたくさんの人が訪れる浦添では珍しい人気スポットです。

しかし最近このあたりで、不審な人物がたびたび目撃されているという情報が入りました。
目撃者に聞き込みを行ったところ、以下のような特徴が浮かび上がってきました。

  • ・おじさんぽい
  • ・ひげがもじゃもじゃ
  • ・腰だけ葉っぱのようなもので覆っている
  • ・動きが怪しい
  • ・原始人っぽい

港川で頻繁に目撃されその容姿が原始人っぽいことから、通称「港川原人」と呼ばれているそうです。
浦添市民の安全のためにも、立ち寄ってくれる観光客のためにも、この怪しい原始人をのさばらせているわけにはいかない!

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というわけで今回は「港川原人」を追跡・捕獲しに行きたいと思います。

目撃スポットをたどってみる

【ポイント1】公園の茂み

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原始人ということは自然が多い場所で擬態している可能性がありそうだ、ということでまずは公園にやってきました。

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「!」
なんと早速発見!まったく擬態できていませんが茂みに身をひそめているつもりのようです。

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「待てーッ!!!」

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(シュタタタタタ...)

捕獲しようと追いかけたところ、港川原人は目にも留まらぬ速さで走り去ってしまいました。
ウサインボルトも真っ青です。

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港川原人が走り去った後には一枚の桑の葉が。

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「あの腰につけている葉は浦添市の特産品「うらそえ織」の養蚕に使われる桑の葉なのだろうか・・・。」

【ポイント2】浦城公園

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こんどは、港川小学校の児童に配られている安全マップを参考にしてみることに。「不審者注意」や「たまり場」「交通量が多い場所」など、児童たちの安全のために注意すべきポイントが書き込まれています。「ハブ注意」もあるのが沖縄らしいですね。

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小学生からの目撃証言も多かったということは、港川小学校近くの浦城公園にあるこの不審者マークはもしや港川原人のことなのでは。

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というわけで浦城公園にやってきました。

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「!」
やはりいました!手になにか黄色い旗のようなものを持って立っているようです。

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「待て待てー!!!」

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(シュタタタタタ...)

またしても音速で逃げられてしまいました。なんと逃げ足の早いことでしょうか。

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残されていたのは不審者注意と書かれた黄色い手旗。

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「もしや逆に子どもたちの安全を守っていたのでは・・・。」

【ポイント3】オハコルテ

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次に、つい最近目撃情報が寄せられたフルーツタルト専門店「オハコルテ」にやってきました。
季節のフルーツをふんだんに使った宝石のようなタルトが大人気のかわいらしいお店です。

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「!」
オハコルテの庭の小屋で美味しそうにタルトをほおばっている港川原人が!

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「次こそはッ!」

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(シュタタタタタタ...)

またしても目にも留まらぬ速さで小屋の奥の茂みに吸い込まれていきました。
常人の足ではとても追い付くことはできなさそうです。

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小屋に残されていたのは食べかけの「いろいろフルーツのタルト」。

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「見かけによらず甘いものが好きなんだな・・・(残りは頂いてしまおう)。」

このへんな生きものは、まだ港川にいるのです。たぶん。

このあとも港川をいろいろ探し回ってみたのですが、とうとう港川原人を捕まえることはできませんでした。
しかし、今回新たに分かった特徴があります。

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  • ・腰に巻いているのは桑の葉
  • ・子どもたちの安全を守っている
  • ・タルトが好き

あれ、なんか港川を愛するいいやつっぽい・・・?

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というわけで、当初の目的であった追跡・捕獲は中止することにしました。
港川原人にはこれからも桑の葉を身にまとい、子どもたちの安全を守り、タルトを愛してほしい。
そして港川の魅力を県内外に発信していってほしい。
カーミージーから見える青い海を眺めてそう思ったのでした。

港川人とは違うので要注意

ちなみに今回追ったのはあくまでも「港川原人」
沖縄本島南部の八重瀬町で発見され「港川人」と名付けられている歴史上貴重な化石人骨がありますが、港川原人とはまったく関係ないのでお間違いのなきよう。

みなさんも浦添市港川に行けば、もしかしたら港川原人に出会えるかもしれません。
その時はむやみやたらに追いかけたりせず、そっと見守ってあげてくださいね。