すみません。11月9~11日にウラエ市内で開催される「物産展(*1)」の資料を頂きたいのですが。

あっ・・・はい、こちらになります。
(この人「ウラエ市」て言ってる・・・本当は「ウラエ市」なのにっ・・・。)

よし。資料も手に入ったし、会社に帰って今日中に企画コンペの提案書まとめよう。

あの男…っ!

(*2)ディキシ

(ここは…一体?)

(確か会社に帰るため駐車場で車に乗ろうとしていたはず…)

目が覚めたようだな。気分はいかがかね?

ハハハ。まるで「馬転ばし(*3)」で転んだみたいな姿じゃないか。

フゴ!フゴフゴフゴ。フゴフゴフゴ!
(誰だ!ここはどこなんだ。一体なぜこんな真似を!)

浦添市民でもないくせにうるさい奴め。
そんなに知りたいなら教えてやる!

浦添城址(し) 天高く! 見よ躍進の 陽はのぼる!(*4)ウラソエ仮面一号!

豊かな恵み 地にあふれ!見よ創造の 花ひらく!(*4)ウラソエ仮面二号でヤンス!

さて、自己紹介も済んだところで、君に聞きたいことがあるのだが。

さっき、「ウラエ」って言ったなぁ?「ウラエ」を「ウラエ」って言ったよなぁ?この口かぁ?この口が言ったのか?

浦添(うらそえ)の由来は琉球王統発祥の地であり、津々浦々をおそう、つまり諸国を支配するという意味の「ウラオソイ」。
これが転じてウラシイと呼ばれるようになって「浦添」の字が当てられるようになったんだよ!
「ウラゾエ」だとそのあたり、全然通じないだろ!ふざけてんのか!?

ちょっと!!なんなんですか!うっかり読み方を間違えただけじゃないですか!

ふてぶてしい奴め。二号!「ウラソエ・ハリケーン・ミキサー」をお見舞いしてやれ!

浦添市章の尖った「ウ」の部分(*5)をくらえ!ウラソエ・ハリケーン・ミキサー!

痛い!痛い!地味に痛い!わかりました!わかりましたから!

さあ!リピート・アフター・ミー!「ウ・ラ・・エ!」

「ウ・ラ・・エ!」「ノー・ウラエ!」

ウゥ…ウラソエ…。

Good!言えたじゃないか!魂にその呼び名を刻みつけておきたまえ!さらばだ!

撤収でヤンス!

ウラゾエじゃない…。ウラソエだったんだ…。

浦添観光協会からのお知らせ

浦添市は「ウラゾエ市」ではなく「ウラソエ市」です。正しく発音しましょうね!

*1 毎年開催されている「浦添の観光と物産展」のこと。詳しくは「浦添市地場産品紹介
*2 沖縄県下で人を叩くときによく使われる効果音。もちろん浦添市でも使われている
*3 当山の石畳は急な坂が続いており、別名「馬転ばし」と呼ばれる
*4 浦添市歌、1番と2番を参照
*5 浦添市章はウラソエの四文字を市章にしたもの。尖っている部分の文字は「ウ」