もともとは、南米に移民で行った人びとが、沖縄に戻って広めたと言われるローストチキン。クリスマスのスペシャルなディナーだけでなく、夕食のおかずとしてもポピュラーな食べ物である。浦添市内間のパイプライン沿いにあるこちらも、創業から30年以上の長きに渡り、地域の人びとに愛される店。元気いっぱいの仲良し親子が、インパクトのある黄色い看板のもと、日々、おいしいチキンを焼いている。

しっかりした肉質が特徴の沖縄県産「やんばる若鶏」は、新鮮な朝締めのものを使用。お酢やハーブなどで、オリジナルのアレンジを加えたタレに2時間漬け込まれ、さらにロースターで2時間かけてじっくりと焼き上げられる。ローストチキンのおいしさに惚れ込んで店を始めたオーナーさん曰く、「お酢の消臭効果かねぇ？ うちのチキンは、ニンニクをたっぷり使ってるけど、臭みが残らないから安心よ～」とのこと。

こちらがその『1羽まるごと』(2,000円)。荒ミジンにしたニンニクがどっさりと詰まった何とも食欲をそそる香り。皮の脂を落としながらホールで焼かれた肉質は、ふんわりジューシィで、柔らかいのが特徴。執筆を担当しながら、こう言い切ってしまうのは申し訳ないが、この感じは食べてみなけりゃわからない。余ったニンニクもご飯にかけて、味わい尽くすのが、この料理の醍醐味。「観光の方は店内で食べてもOK～」だそうで、ジッパー付きの保存袋持参で訪れてみるのもオススメだ。ちなみに、『半分』(1,000円)から販売を行っていて、ホールは本土発送も可能である。