「新城工作所」は昭和36年に設立され、以来50年以上も続く、県内でも老舗の木工家具および三線・太鼓制作のお店です。これまで沖縄で受け継がれてきた伝統への敬意と愛情、魂を込めて、三線を作っています。超一級品の様々な三線の他に、棹材、三線の型、皮などを自分で選べるオリジナル注文や、三線立てなどの小物類、太鼓、パーランク―、組太鼓等を販売。三線の修理も受けています。

店舗外観。新城工作所は、三線・太鼓を販売、修理するところと、家具販売およびショールームの２箇所に分かれている

新城工作所は三線・太鼓以外にも、オーダーメイド家具制作、ソファー・イスの張り替え業務をしています。浦添市役所内に設置されたイスを始め、県内の主だった施設やホテル等へ納品しているそうです。イス張り、塗装などの３つの一級技能士資格を取得、平成14年には県工芸士に認定され、さらに平成21年、厚生労働省認定「現代の名工」を受賞しました。秋篠宮殿下、妃殿下が訪問されたこともあります。

三線の修理は、プロの職人が丁寧に確実に行う

その“現代の名工”が指導する「三線職人塾」も定期的に開催しています。塾では、上質な三線の素材を使い、プロの職人が丁寧に指導。初心者でも本格的な三線を仕上げることができます。三線愛好家だけでなく、これをきっかけにして、プロの三線職人への道を志す方もいるそう。今までに約300人もの生徒へ三線作りの技術を伝えました。HPでも三線の弾き方を掲載するなど並々ならぬ情熱を感じます。

工作所の歴史展示ブースを案内する、「現代の名工」こと新城伸治社長