井大人川(イノウシガー)
公開日 2013/01/01
大人(タイジン)と書いて「ウシ」と言う尊い言葉から、「井の中でも尊い井」という意味で「井の大人川(ヰのウシガー)・地域の人の呼び方ではイノーシガー」と呼ばれています。これは、昔、首里王府から授かった名称だと言われています。浦添城の前に田んぼが広がっていたことから「前田」という集落名がついた水の豊富な場所でした。明治時代、7か月間、日照りが続いた時も水が枯れることがなかったと伝えられています。戦前は、半月上に切石で縁取られた水ためから水を汲んだようですが、戦後、コンクリート製のタンクに改修され、蛇口から水が出るようになりました、タンクの側面には工事の費用を寄付した人の名前が記され、沖縄コカ・コーラ ウィリアム・イーマーチェットさんの名前も大きく記されています。水道が入る以前は飲料水に使われ、戦時中、収容所でお風呂に入るのも遠慮していた人たちがこっそり来たそうです。現在は近所の方が雑用水に利用しています。
スポット情報
所在地 | 字前田693番地付近 |
---|
地図
井大人川(イノウシガー)
※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。