浦添市の伝統芸能

公開日 2013/01/15

前田の棒

 棒を使った勇壮活発な集団演技で、古くから沖縄各地で行われてきた民俗芸能です。
 本来、下級武士や農民の間で護身用として用いられた棒術が農民の祭りに取り入れられたものであります。
 棒踊りも本来は村に侵入してくる悪疫等を追い払う浄めの意味がありました。現在は前田、内間に伝承されており、いずれも市の無形民族文化財に指定されています。
 前田の棒の種目は、一人棒、二人棒、巻棒など20種類にもおよびます。数え年15才から35才までの男子が旧暦の8月十五夜祭りにて無病息災を願い、六尺の棒を用いて様々な棒術の形を披露します。

前田の棒

前田の棒

獅子舞(勢理客・内間・仲西)

 獅子舞は旧暦八月十五夜の村遊びの行事として古くから伝わる伝統芸能です。中でも浦添の獅子舞は舞の種類が多く、勢理客13種、内間、仲西9種が伝えられており、いずれも浦添市指定文化財に指定され、勢理客の獅子舞は国無形文化財にも指定されています。
 戦前は沢岻、安波茶にもありましたが、今日に伝承されていません。

 400年以上の歴史を持つ勢理客の獅子舞は、大きく踏み込む足運びに特徴があり、勢理客獅子舞保存会(会長具志堅全孝さん)によって継承され、昔と変わらない型を維持しています。
 獅子頭を支える前役の人は、足を90度まで高く上げる豪快な歩き方で、後ろ役はずっと腰を半分に折って足踏みをつづけながら獅子のしっぽを動かし続けます。
 高度なテクニックと体力が必要とされ、1回舞うと演技者はぐたっり疲れてしまうのだそうです。獅子舞は、古くから県内各地の村落で豊年祭や厄払いの行事などで演じられてきました。獅子を舞わすことによって悪霊を払い、豊饒(ユー)を招来し五穀豊穣と集落の人々に繁栄がもたらされるものと考えられています。

勢理客の獅子舞

勢理客の獅子舞

組踊(くみおどり)

 能楽、歌舞伎、文楽と並ぶ国の重要無形文化財で、琉球王国時代に中国皇帝の使者「冊封使」を歓待するため、創作され上演された、音楽、踊り、台詞で構成されている沖縄独自の歌舞劇です。
 1718年、琉球王府の踊奉行に任命された玉城朝薫(1684~1734年)が、沖縄の土着芸能や故事を基礎とし、本土の能、狂言、歌舞伎等にヒントを得て創作しました。
 1719年、尚敬王の冊封式典の後に行われた宴で、初めて上演され好評を得、その後も士族・貴族社会でその都度観劇され、廃藩置県以後は、市井の舞台で演じられました。

 昭和47年、沖縄が本土復帰すると同時に、組踊が、我が国の優れた芸能のひとつとして能楽、歌舞伎、文楽などと同じ国の重要無形文化財に指定を受け、朝薫が創作した5つの作品(執心鐘入、二童敵討、銘苅子、女物狂、孝行の巻)をはじめ、その後の踊奉行らによって創作された組踊は、現在約70余の作品が確認されています。

 2004年4月には組踊上演の専門劇場として「国立劇場おきなわ」がオープン、2010年11月には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産代表リストに登録されました。

組踊

組踊「執心鐘入」の一場面

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。

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