浦添市歴史にふれる館

公開日 2016/09/28

時を越えて出会う、昔々の浦添の人たち

 

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エントランスから動物たちの骨が「こんにちは」してくれるこちらは、2016年2月にオープンしたばかりの歴史資料の収蔵庫兼展示施設。浦添市内の発掘調査で出土したさまざまな遺物や寄贈された民具などが、たくさん収蔵されています。ちなみに入り口で出迎えてくれた骨は、ヤギ、イルカ、イヌ、トリガネズミ、イノシシ(わかりますか!?)たち。こちら、浦添と直接関係あるわけではないのですが、実は今回施設を紹介してくれた菅原さんの専門分野に関するものだそう。にしても、のっけからマニアックなこの館(やかた)、期待値はぐんぐん高まるばかりです!

 

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展示室では、長~い年代に渡る遺物を、それぞれの時代ごとに分類して紹介しています。順路に従って足を進めると、「貝塚時代」→「古琉球」→「近世琉球」→「近代沖縄」と続いていきます。一番古い貝塚時代は約7,000年前~900年前の時代。展示されているものは土器や貝殻、その貝を加工したものが中心です。大きな貝を輪切りにして作られたブレスレットなどは、なんと、当時本州にも輸出されていたそうですよ!

 

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古琉球は11~17世紀初頭。英祖王統が浦添を拠点に勢力を強めていった13世紀半ば〜14世紀半ばの中国の陶磁器や、高麗系とよばれる瓦なども多く出土しています。当時浦添が琉球の中心になって、中国や韓国と交易を行っていた様子がうかがえる貴重な資料です。

 

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近世琉球は、1609年の薩摩侵攻以降の時代。この時期、王都は既に首里に移り、ここ浦添市は農村として栄えていたそう。そして都からの距離感もほどよく、静かなこの地には多くのお墓も作られるようになりました。こちらにズラッと並ぶのが、かつてお骨を納めていた様々な種類の厨子甕(ずしがめ)です。実は、この厨子甕こそが当館の収蔵品の一番の強み!こちらの展示室だけでなく、奥の収蔵庫にもたくさんの厨子甕があります。

 

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「厨子甕は時代とともにその色や形が変わっていくのですが、ここには希少なものから汎用品まで様々な厨子甕が揃っています。汎用品ひとつとっても、少しずつ変化していったりしていて細かく見ていくととても面白いですよ」と菅原さん。

 

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近代沖縄は明治から昭和にかけて、民具を中心に紹介されています。実際に触ったりできるものもあるので、ぜひ体感してみてくださいね。

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ちなみに、こちらの真っ赤なおみこしのようなもの、なんだと思いますか?正解はガンという、今でいう霊柩車。現在、霊柩車は黒が多いので少し意外な気もしますが、当時はまた現在と違った死生観の捉え方があったのかもしれませんね。

 

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最後に、展示室に負けじと見ごたえがある、収蔵庫も紹介です。広々としたスペースに、展示室には並べきれない品々が、ズラーッと並んでいます。今では見かけないような道具や、多種多様な厨子甕などがあるので、たっぷり時間をかけて眺めてみてください。

 

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一見地味にも見える出土品ですが(すみません)、実はその歴史を紐解いてみると、一つひとつが時間を経過した分、深く奥行きのあるものばかり。今の時代にも残るこれらが、はるか昔の誰かの手に触れられていたのだと思うと、とても不思議な気持ちになってきます。「組踊の創始者として有名な玉城朝薫や、三線をやっている人ならご存じだと思いますが、工工四(くんくんしー=三線の楽譜)を作った屋嘉比朝寄など、今の沖縄にも伝わる文化を生み出した方の生きた証に触れると、“実際に生きていたんだ”という感動がありますよね」と菅原さん。はるか昔の浦添の人や歴史にふれに、みなさんもぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか。

 

DATA

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施設名 浦添市歴史にふれる館(やかた)
問い合わせ先 浦添市教育委員会文化課
098-876-1234 内線6216・6217
住所 沖縄県浦添市港川512-11
開館時間 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 土・日曜、祝日、年末年始、慰霊の日(6月23日)
料金 入館料無料
予約 予約不要
駐車場 12台
Webサイト http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2016070800011/

 

地図

浦添市歴史にふれる館

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。

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