勢理客の獅子舞(国選択無形文化財)

公開日 2017/10/02

厄払い・五穀豊穣・子孫繁栄を願う勇壮な獅子舞を観にいこう
2017年10月4日(水)は中秋の名月!

こんにちは!うらそえナビ編集部です。今回は、旧暦8月15日(中秋の名月。2017年は10月4日)に行われる「十五夜祭に向けて、国選択無形文化財である勢理客の獅子舞の練習をしていると聞き、勢理客公民館へ取材に行ってきました!満月の夜、地域の厄払い・五穀豊穣・子孫繁栄を願って行われる伝統の獅子舞。勇壮な舞と迫力に、み~んな、チムドンドンしますよね。(ちびっ子は怖がっちゃうかな?)すでに、本番である10月4日に向けて舞台は出来上がっており、みんな真剣に取り組んでいました!

舞台

まずは勢理客の獅子舞の歴史について、「勢理客獅子舞保存会の活動史」から抜粋してご説明します。

獅子舞を中心として、多くの踊り(ウドゥイ)、狂言(チョウギン)も演じられた勢理客の十五夜祭は、戦前から広く知られていて、祭りの夜は近隣から沢山の見物客も詰めかけてにぎやかでした。獅子舞は、約四百年の昔から伝承され、人物像ははっきりしませんが、「コーレー具志堅」という方が始めたと伝えられています。去る沖縄戦で、勢理客地域は壊滅的な被害を受け、村屋は焼失し獅子や舞台衣装、三線、ドラ、太鼓等の小道具にいたるまで全てを失いました。しかし、昭和22年に収容所から地元帰住を許されると、直ちに村屋を造り、獅子や舞台衣装、小道具などを作りあげ、「十五夜祭」を復活したのです。

村屋(現在は公民館)は、場所を移転してきましたが、旧暦8月15日の「十五夜祭」は、一度も欠かすことなく、毎年実施して今日に至っています。戦後の20年間は、戦前の十五夜祭と同じように、夕方から明け方まで中断なく演技が行なわれました。獅子舞11番全てが登場したほか、子供の舞い、二才踊り、女踊り、そして実に多彩な狂言(チョウギン)の演目が次々と演じられました。

その後、都市化が進み、住民の働く形態も変わり、祭りの時間の制約などもあり、十五夜祭は縮小され多くの演目が失われて今日に至っています。しかし、獅子舞を中心に十五夜祭は、勢理客区民の心の拠り所として毎年開催されてきました。獅子舞は昭和48年に「国選択の無形文化財」になり、昭和56年には「浦添市指定民俗文化財」にもなっています。(「勢理客獅子舞保存会の活動史」から抜粋)

獅子舞

十五夜祭についての​お話を、勢理客獅子舞保存会第四代目会長  具志堅全孝さんにお聞きしました。

「獅子舞を中心とした十五夜祭は、地域の子供たちの”心のふるさと作り”の場でもあると考えており、保育園児から小中学生、高校生など幅広い層の子供たちに参加してもらっています。勢理客は「村神様である獅子」がしっかり守っている地域。
これからも、地域全体でこの獅子舞を保存継承していきたいと考えています。」

さて、練習は一礼から始まります。最初は獅子を被らず型の確認です。獅子の中ではこんな激しい動きをしているのですね~!

礼型の練習型の練習型の練習

具志堅会長によると、獅子舞の芸種は11芸あり、「ジャンメー」(儀式的・三線2メロディー)3芸と、「モーヤ」(遊び的・三線1メロディ)8芸に区分されるそうです。特徴は、高く上げて大きく踏み込む足運び、カシラ(頭)の動作、後足の生命力ある呼吸操作・尾の振りがあります。11芸それぞれ芸種が違うので、鑑賞のポイントを伺いました!

【ジャンメー】

①ジャンメー:獅子舞の幕開け芸で、踊りの「かぎやで風」にあたる。十五夜舞台での獅子舞最初の演目であり、舞台の四方のお祓いをする。

②ホーイジャンメー:獅子が這い回る演技で、終始膝をつけたままの演技。高く足をあげる演技の唯一の例外。

③シラングーイ:獅子が足や首筋、胴体のシラミを払い落とす演技。

【モーヤー】

①二方(ニホウ):獅子がマリを、くわえたり放したりしてじゃれる演技で細やかな足捌き、面使いに定評があり最も人気の高い演技。

②四方(シホウ):二方とほぼ同じ演技を四方に行なう芸であるが、1時間近くかかる。

③バンクグーイ:獅子が幕内(バンク)に獲物をねだり、それをせしめる演技で、頭を前方上部に突き出しながら跳ねるように歩く動作が特徴。

④タティティヌゼイ:獅子が舞台中央に立てられた摩を結んだ六尺棒によじ登り、最後は引き倒すというダイナミックな芸。

⑤タティティヌボー:獅子が舞台中央に立てられた棒と戯れる演技。

⑥トーチヌゼイ:舞台中央に横倒しに置かれた両端に摩を結んだ六尺棒と戯れる演技。

⑦トーチヌボー:トーチヌゼイに似た演技で六尺棒に摩は結ばれていない。

⑧タチシラングィ:立ったまま足元のシラミを払う演技で、初心者用として十五夜舞台での最後に演じられる。


おっと!お話を伺っている間に、獅子を被った練習が始まりました!芸種を理解すると獅子の動きが理解できてとても楽しいです。

練習練習

次の世代への継承も着々と進められています。頼もしいですね。また、練習が終わると地域のご婦人方が、面を綺麗にしたり、絡まった糸をほぐしたりといった獅子の手入れをされているそうです。地域全体で協力しているからこそ400年以上も継承されているのですね。

継承

十五夜祭の当日、18:00~19:00までは、地元の保育園・幼稚園・小学校の子供たちの獅子舞演舞があります。
その後、19:00から獅子舞演舞開始です。今回演舞される芸種は9種類!演舞の間には地元の班単位の出し物が披露されますよ~。

400年以上の歴史を持つ、国選択無形文化財指定の獅子舞は必見です!当日は勢理客公民館までぜひ、お越しくださいね!

名称 勢理客十五夜祭
日時 2017年10月4日(水)18:00~
場所 浦添市勢理客2丁目19-20 勢理客公民館
駐車場 無し

地図

勢理客公民館

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。

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