第16回うらそえツーデーマーチ「てだこウォーク」浦添八景(10km)コース体験レポ

公開日 2017/02/24

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さぁ、この日を待っていました!! 2017年2月4日(土)、5日(日)、てだこの都市・浦添「あまくま歩っちゅん浪漫ウォーク」実行委員会の主催により開催された「第16回うらそえツーデーマーチ てだこウォーク」! てだこウォークは、国際市民スポーツ連名(IVV)、オールジャパン・ウォーキングカップ(AJWC)、美しい日本の歩きたくなる道500選(42Kmコース)などの認定もあり、全国的にも注目されている沖縄最大級のウォーキングイベントなのです。日本だけではなく、海外からもウォーカーたちが集う人気のこのイベントに、今年はうらそえナビスタッフも参加してきました!! 暖かな春の訪れを感じながら琉球浪漫ロードをウォーキング。浦添の隠れたスポットをご紹介しちゃいましょう!

 

元気なかけ声と共に!レッツスタート!!

 

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2月4日、立春のこの日、イベントのスタート&ゴール地「浦添市民体育館」には総勢7000人ほどのウォーカーが集まり、熱気あふれるなか「第16回うらそえツーデーマーチ てだこウォーク」が開幕。早朝にも関わらず、会場はおそろいのTシャツで参加するキッズやお年寄りまで様々な年代の参加者でごったがえし、今か今かとスタートを心待ちにしています。各コースのスタート15分前には出発式があり、沖縄タイムス社取締役・銘苅達夫氏による開会宣言ののち準備体操へ。ウォーカーたちは「島人ぬ宝」でしっかりと体を温めました。

 

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続いて、てだこレディからの熱い激励、そして待ってました!! 浦添を拠点に活躍するハンドボールチーム「琉球コラソン」の(左から)名護慎吾選手、連基徳選手、石川出選手からの応援コメントもいただきました。イケメンから「頑張れ!!」なんて言われたら、1日に2000歩くらいしか歩かない私だって…俄然やる気がみなぎりますとも!! 「完歩目指して、えい!えい!おー!!」の掛け声とともに、コースへと元気に出発です!

 

「てだこ(太陽の子)のまち・浦添」の浪漫に思いを馳せる新設「浦添八景コース(10㎞)」

 

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今回、うらナビスタッフが参加したのは、2017年から新設された「浦添八景コース(10㎞)」。2014年に浦添八景実行委員会によって選定された浦添の名所「浦添八景」を歩きながら、各スポットで実行委員の方から詳しい歴史や由来などが聞けるという、「ブラタモリ」ならぬ「ブラてだこ」なコースなのです。

 

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そうそう! ここで忘れてはいけないと手にしたのはスマートフォンアプリ版の「うらそえナビ」。登録されているスポットに近づくと、アプリからお知らせが来るので、チェックインしてポイントも稼ごうとというもくろみです。ウラソエ仮面隊として、浦添の習熟度もアップしなくては!! いざ、てだこ浪漫の旅へ〜〜!

 

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体育館から約1.3㎞地点ではまだまだ元気。八景最初のスポット「安波茶橋」です。この安波茶橋と石畳道はその昔、首里城と沖縄本島中北部を結ぶ、今でいう国道だったそうです。人々の賑わいを想像しながら歩く旧道は感慨深いものです。

 

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「小湾川下水管理道」は絶対知らなきゃ来れないでしょ~!という細道。バンシルー(=沖縄方言で「グァバ」のこと)なども自生していて、ちょっとハイテンション。道路脇にはハイビスカスも咲き乱れ、日本最大級の蝶・オオゴマダラも舞っていました。

 

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約2.5㎞地点の「ワカリジー(為朝岩)」に向かう途中、コスプレ3人組に遭遇! 聞けば小学生の頃からの友達同士、仲良く参加しているそうです。ちなみにてだこウォークには「コスプレ大賞」という関連イベントもあり! 個性的にウォーキングを楽しむ3人の姿勢に、お姉さん青春時代を思い出しちゃいましたよ~。おぉ!沖縄都市モノレールの浦添への延長工事も着々と進んでますね!

 

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「ワカリジー(為朝岩)」地点は上までは登らず遠くから見るだけでしたが(と…遠い)、浦添の前田地区の人びとの信仰の対象として大切にされてきた拝所だと、話をしてくれた浦添八景の実行委員さんの笑顔に疲れも吹き飛んじゃいますよ!

 

これぞ「浦添八景コース」の醍醐味!14世紀の歴史探索

 

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さて!やってきました約3.8㎞地点、国の史跡にもなっている「浦添グスク」です。ちょっと長い上り坂に息が苦しい~~! かつては、ここから首里城まで続いていたという石畳道は、浦添出身の第二尚氏王統七代琉球国王・尚寧(しょうねい)王の命によって、1597年に整備されたと言われています。坂を登りきったところに14世紀~15世紀頃に作られた城壁が。シートで養生されて見えなかったのですが、平成26年度の再発掘調査で見つかったそうです。こちらも必見ですね!

 

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頑張って登りきった先はかつてグスクがあった高台…首里城から残波岬まで望める絶景スポットが!! ちょっと景色を眺めながら休憩タイム。疲れて動かなくなってきた足もリフレッシュですよ。

 

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この時期の沖縄はサクラの季節。カンヒザクラもちらほら咲いていて、ちょっとのんびりしちゃいましょう。

 

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浦添グスクでもやはりみなさん、歴史や由来に興味津々な様子。浦添八景実行委員の方にお話を伺うウォーカーさんもけっこういました。ちょっと足をとめて500年以上前のお城の様子に耳を傾ける。これぞ「浦添八景コース」の醍醐味ですね!

 

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浦添グスクから坂を下り、約4㎞地点の「浦添ようどれ」の美しく積み上げられた石積みを鑑賞。「ようどれ」とは夕なぎを意味し、静まった様子を表しているそうです。ここは、さきほど話に出た尚寧王と浦添三大王のひとり、英祖王の陵墓。英祖王をみごもった際に母親が太陽を飲み込む夢をみたことから、英祖王は「てぃだこ(太陽の子)」とも呼ばれたそうで、この逸話が浦添市が「てだこのまち」たる所以です。神聖なこの場所では、空気が澄んでいて心が洗われたかのような気持ちになりました。

 

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約4.2㎞地点の「当山の石畳」への下り坂はハンパないほどの急坂。「馬が転ぶ程の坂」という意味で「馬ドゥケーラシ」と呼ばれていたそうです。この急坂と石畳がいい感じに疲れている足に追い打ちをかけてくれましたよ~(泣)! 膝はガクガク、ふくらはぎとかパンパンに…しかし!! まだまだ折り返しにも来ていませんから~。頑張れ!私!!

 

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続いては英祖王の父祖代々の居城であった「伊祖グスク」。約4.5㎞地点では、石垣や石畳が生い茂る木々に彩られ古(いにしえ)の沖縄の空気をそのままに感じることができます。少し水分補給しながら石碑に記された英祖王をたたえる「おもろ(琉球歌謡)」を読んだりして。

 

折り返し地点では地元の方からの温かい声援! 奮起一発頑張るぞ!

 

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コースを歩いていると…前に仲良く歩く二人組。お!? 二人は親子ではないですか!! お話を伺ってみましょ~。娘さんが一緒に歩こうと、お母さまを誘ったそうです。お母さまは「娘も大きくなって、母娘の触れ合いが減ってきていたから、誘われて嬉しかった!」との事。なるほど! ふだん忙しく生活していると疎遠になってしまいがちな親子関係を深めるにも最適なイベントなんですね!! 心がほっこりします。

 

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折り返し地点にはチェックポイントがあります。糖分と水分を補給しながらスタンプをゲット! これは完歩後の抽選会に参加するために忘れてはいけないスタンプですよ〜。

 

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約6.5㎞地点の「牧港緑地」。港川と牧港の境界線の崖にある階段からは浦添市北側の景色が楽しめます。降りてきて振り返ったら結構な高さ! 降りるだけで良かった…というつぶやきは心の中だけに秘めておきますね。

 

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そろそろ疲れで、頭の回転もにぶってきたころ。コースには迷子にならないようにコース案内がしっかりあるので安心ですね。

 

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ん!? 滑り止めの丸の中にハート型発見!! 場所は内緒にしときます♪ どこにあるかは歩いて探してみてください~。

 

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しばらく見どころの少ないこの辺りですが、ちょいちょいうらそえナビで紹介した「英祖王拝所」や「高江洲そば」も登場です。寄り道して高江洲そば食べたい…おなかが空いてきたな~。

 

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おっとー! ここで伊祖集落の名物「イージュてんぷら」を伊祖自治会のみなさんが配っています。疲労困憊して来たところでの温かい声援に涙がちょちょ切れますよ。て、てんぷらもおいしい。。

 

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伊祖自治会のテントでは、今回のてだこウォークに参加してくださった台湾からのウォーカーと千葉県成田からのウォーカーとのコラボパシャも!それぞれ、4月22日・23日に台湾で開催される「IVV World Walking Day」と、5月20日・21日に開催される「第6回成田エアポートツーデーマーチ」のPRもかねての参加です。こうして、日本中、そして世界各地でウォーキングを楽しんでいる方も多数いらっしゃるそうですよー!

 

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とうとう帰ってきました! 浦添八景最後のポイントは1990年に設立された浦添市美術館。日本初の漆芸専門美術館です。イベント中、てだこウォークのゼッケン着用者は常設展を無料で鑑賞できるので、スポーツの後の芸術も楽しめますよ。

 

歩くだけでは終わらない感動のゴール!労いの数々に疲れも忘れて

 

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プロ野球春季キャンプ中の浦添運動公園に入れば、ゴールは目前! スワローズ選手ののぼりを横目に…ゴール看板発見です!

 

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やったー!ゴールです!! くたくただけどスタンプと完歩証を貰わねば!! こんな小さなお子さまも完歩できたんだから、大人の私がヘロヘロになっていてはいかんですね。。。「完歩おめでとう!キッズたち!」また歩こうね!

 

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ウォーキング後の会場では、和太鼓&創作エイサー集団「鼓衆 若太陽(ちぢんしゅう わかてぃーだ)」の太鼓と「沖縄雑技チョンダラーズ」がアクロバティックな演技を披露。疲れも忘れる楽しいひと時でした。棒になった足を引きずり、さらに会場内をウロウロしていたら…

 

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浦添市港川にショップをかまえる「コルデ」のタコライス発見! もちろんペロッと完食です。ところで歩数計は…と確認したら「16708歩」!! いつもの8倍以上ですよ~。そしてアプリ版「うらそえナビ」のポイントはというと…、なんと414ポイント!!!  ゼロポイントからスタートして、ウラソエ仮面隊第2位のレベル「うらそえギーク」にまで成長していました!! 嬉しい~。私頑張った!!

 

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チェックポイントのスタンプを集めると参加できる、抽選会も楽しそう~。往復航空券などをはじめ、協賛企業からの商品も豪華なものでしたよ。

 

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頑張って歩いた人にゼリーとドリンクの差し入れまで。こちらも協賛企業からの提供です。疲れた体にやさしい心遣いですよね。

 

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「浦添市女性団体連絡協議会」のお母さんたちが真心こめて作ってくれたヤーファジューシー(沖縄風のおじや)も、染み入るわ~。こうした地域住民や企業のもりあげもあって、イベントが成り立っているのも浦添市らしいです(^-^)

 

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ヨロヨロと歩いていた私たちに、さらに素敵な情報が! 体育館1階にマッサージを受けられるサービスがあるとの事。もちろん受けましたとも!! あ~~~極楽、極楽。一度座ったら固まって歩けなくなっていたのですが、マッサージしてもらったらかなり回復。こちらも地域の整体師などのボランティアによるサービスで、なんとも至れり尽くせり。このサービスはほんとにありがたかったです。

 

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身体も軽くなって帰路につこうとしたら…「婚活ウォーク」の文字。今年で3回目になるこの企画は、男女各30名で景色と会話を楽しみながら5㎞コースを歩く出会いの場です。コース終了後はこうしてフリートークを楽しめるそうです。体を動かすのが好きな人同士、カップルが誕生するなんて素敵ですね!ちょっと覗いたら楽しそうでした~。昨年はカップルが誕生したそうで、今年はどうだったんでしょうね〜♪


さて、今回てだこウォークに参加して、「全国のウォーカーと交友を図り、一人ひとりにあわせた『いきいき生涯健康づくり』を推進するとともに、市の歴史・文化・地域特性を活かした交流の輪を広げる」という大会主旨をしっかりと体感しました! 自分の体力や体調に合ったコースを選び、健康づくりをしながら史跡めぐり。参加者同士で仲間意識が芽生えたり、地域の人びととのふれあいも楽しめるイベント。また来年も仲良しチームを作って参加します!! 来年はコスプレに挑戦しようかな…てへ。

 

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