昭和レトロな町並みが残る「屋富祖(やふそ)通り」ではしご酒! 周辺エリアのたのしみ方や歴史をご紹介!|沖縄・浦添市の居酒屋

公開日 2023/12/13

沖縄の昔ながらの温かみと若い世代の思いがつながる「屋富祖(やふそ)通り」でディープな町飲みを楽しもう

うらそえナビをご覧のみなさま、今日もたのしい一日をお過ごしでしょうか。さっそくですが、飲み歩き好きや沖縄旅行リピーターの中には「これまでの沖縄の夜とは一味違うローカル感満載なエリアではしご酒をたのしみたい!」というひとも多いのではないでしょうか。

ここ浦添市には、そんな沖縄外呑みマニアのパラダイス(?)、昭和レトロな歓楽街「屋富祖(やふそ)通り」があります。せんべろあり! 飲み放題あり! さらに、お店のバリエが豊富&リーズナブル! この記事ではうらそえナビが猛プッシュする屋富祖通りエリアのたのしみ方や歴史をご紹介しています。ぜひ足を運んでみてくださいね。

【目次】
沖縄・浦添市にある屋富祖(やふそ)通り周辺の町飲みが熱い!
屋富祖通りエリアへのアクセス方法は?
屋富祖通り周辺の夜飲みスポットをご紹介
かつて一大歓楽街として賑わっていた歴史ある屋富祖大通りの今むかし

沖縄・浦添市にある屋富祖(やふそ)通り周辺の町飲みが熱い!

那覇空港から国道58号を北上すること10kmほど。「屋富祖交差点」を右に入った通りが「屋富祖通り(沖縄県道38号)」です。通りの長さは約500m。10分もあれば端から端まで歩くことができる短い距離に、昔ながらの商店や酒屋、赤ちょうちんを提げた居酒屋、カラオケスナックなどが並んでいます。

屋富祖通りは歴史の古い歓楽街ですが、ここ数年は若い世代が営むレトロおしゃれな店も続々と誕生! 通り周辺のお店をはしごしながら、自分好みの隠れ家的な名店を見つけるのもたのしみのひとつです。多くの店がオープンし始めるのは18:00ごろ。それでは、幅広い世代が集う夜の社交場、屋富祖エリアに繰り出しましょう!

屋富祖エリア初心者でも気軽に立ち寄れるのが、屋富祖通りまで徒歩5分ほどの「やふそ屋台村 ちょうちん横丁」。国道58号沿いから見えるパチンコ店「マルシンV1」と同じ敷地内にあります。屋内にある屋台村なので雨や夏の暑さ、冬の寒さを気にせずオールシーズンたのしめるのがナイス! ビルにはカラオケハウスもあるので、グループでの利用にももってこいですね。

屋台村の中はレトロ感たっぷり。8つの屋台が並んでいて、フロアの中心にはフードコートのように広々としたテーブル席があります。屋台ごとに串カツ、刺身、おでん、ホルモン焼き、やきとり、中華など、自慢の料理もさまざま。複数の屋台で食べたい料理をオーダーするのもぜんぜんOKです。

ただし、各テーブルは屋台ごとに管理しているので、お酒は座ったテーブルの屋台でオーダーするのが決まり。ほとんどの屋台にせんべろや飲み放題プランあり。細かいプラン内容や扱っているお酒の種類が違うので、プランやお酒の好みに合わせてテーブル席を選ぶといいでしょう。

いい感じにほろ酔いになったところで、さあ続いて屋富祖通りへ。ここにも落ち着いた感じの居酒屋あり。

餃子専門店あり。

やぎ料理専門店あり!? そのほかにもたこ焼き酒場やお好み焼き、くんせい酒場など多彩なお店が軒を連ねています。

通りから店内が見える開放的な「バーとスナックの中間的な店」(←オーナー談)なども。これなら一見さんでも入りやすいですね。

2階にもステキなお店があったりするので、上を見るのも忘れずに(笑)

通りから1歩入った路地に隠れ家的なお店もあって、1日ではすべて周りきれないかもしれません。写真はなかなかに良さげな感じのおでん屋さん。今度、行きたいぞ。

さらに「ここから先は住宅街では?」という細い路地に足を踏み入れると…

口コミで評判のバーや看板すら出していないお店など、わざわざ遠方から足を運ぶファンがいるほどの店も。

メニューはペパロニピザ一択というマニアックな「GOOD TIME PIZZA」などがその一例です。

飲みながら店主やお客さんのおすすめの店を聞いて、次のお店に向かうのも屋富祖はしご酒のたのしさ。気取らず雰囲気のいいお店が多彩に揃っているので、その日の気分に合うお店がきっと見つかるはずです。

屋富祖通りエリアへのアクセス方法は?

そんな屋富祖エリアへのアクセスですが、路線バスなら「宮城(浦添市)」や「屋富祖」バス停が最寄り。パチンコ店「マルシンV1」の輝かしいネオンサインが両バス停の中間あたりにあるので、この看板が見えたら降りるといいかもしれません。

両バス停を通る路線はいくつかあるので、Google Mapや「のりものNAVI OKINAAWA」でルートをチェック!

車なら「やふそ屋台村 ちょうちん横丁」がおすすめ。敷地内に100台ほど収容できる大きな駐車場があります。

また、屋富祖通り沿いにはコインパーキングもあります。さほど広くなく、満車になっていることもあるのでご注意を。

え? でも…車で行くとお酒が飲めない…なんて心配はいりません! 沖縄には運転代行サービスというお酒好きの強い味方が! お店によっては運転代行を呼んでくれるところもあるので入店時に確認するとよいでしょう。くれぐれも飲酒運転はお控えください。

ちなみに道の混み具合によりますが、那覇市や宜野湾市、北谷町、沖縄市などからは車移動ならだいたい20〜30分圏内。飲み代に余裕のある方はタクシーでの移動も一案です。

屋富祖通り周辺の夜飲みスポットをご紹介

続いては、うらそえナビに掲載されている屋富祖エリアのショップ情報をまとめてみます。うらそえナビでは今後も情報を追加していく予定ですので、そちらもたのしみにしていただければ幸いです!

餃子酒場 琉珉珉

居酒屋 はな火

酒場 なみろく

やぎ家

bar Charis(カリス)

カラオケが楽しめるバー

屋富祖酒場 あしだ屋

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自分でやきとりが焼けちゃう!地元の若者も集う破格のセルフサービス酒場

鉄板・ロティサリーチキンのお店 Aprecio~アプレシオ

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ローカル女子にも人気のおしゃれな雰囲気 ハーブが香るチキンがおすすめ!

小料理 あだん

かつて一大歓楽街として賑わっていた歴史ある「屋富祖通り」の今むかし

屋富祖

さて、沖縄にはかつて、屋富祖通りのような昔ながらの歓楽街が各地にありました。しかし、都市の再開発や建物の老朽化などで、こうした古き良き町並みは姿を消しつつあります。

屋富祖通りってかつてはどんな場所だったのでしょう。まずはその歴史をご紹介するべく、戦前にタイムトリップ。屋富祖通り会のみなさんのお話によると、かつては道路も舗装されておらず、特に目立つ建物もない小さな通りだったといいます。そんな通りが活気づき始めたのは、終戦直後の1945年に米陸軍が浦添市の西海岸にあった沖縄南飛行場を接収してからのこと。米軍の物資集積所として「キャンプキンザー」が建設されることになり、兵舎を作るために多くの建設関係者が集まるようになったといいます。

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1960年当時の屋富祖大通り(浦添市立図書館所蔵)

キャンプキンザーの正面ゲートはかつて屋富祖通りの突き当たりにあったため、沖縄の軍雇用者が通りを利用するようになりました。次第に周辺にはお店が増えていき、最盛期には朝から晩まで、通りを歩けば肩が触れ合うほど賑わう通りになったそうです。

ちなみに当初は、埃が舞わないよう馬車に水タンクを積んで散水していたんだとか。通り会のメンバーが当時の浦添村に道路を舗装してくれるよう陳情するも予算がなく、はじめは通り会でお金を出し合って道路を舗装したといいます。

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キャンプキンザーができると、屋富祖通りは軍関係者が集う一大娯楽街としてさらなる発展を遂げました。ベトナム戦争の頃には、通りに米軍公認のAサインバーが5軒もある繁華街となり、屋富祖通りで働く人の数も増えたのです。そのため徐々に人びとの日常生活を支える商店などができ、食堂などの飲食店も増えていきました。

写真は当時から営業していたという「東京理髪店」。2023年まで営業を続けていました。残念ながら現在、建物は取り壊されてしまいましたが、かつては那覇から通う人もいたというから通りの賑わいぶりが伺えますよね。最盛期には屋富祖だけで市場が2つもあったそうです。

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軍需物資の貯蔵や補給・修理などのための巨大な倉庫群としての役割を担っていたキャンプキンザーですが、時が流れ基地内の労働人口が減るにつれて、通りにはシャッターを下ろす店が目立つようになりました。

そんななか、「このままでは通りの存続が危ぶまれる!」と立ち上がったのが屋富祖通り会のみなさん。毎年、浦添市が地域を挙げて開催している「浦添てだこまつり」で前夜祭「ひぃ~や祭々 in 屋富祖」を企画するなど、通りを再び活性化するためにさまざまな取り組みを行っています。

その甲斐あって屋富祖通りには近年、若い世代によるさまざまな新店がオープンし、老若男女、幅広い世代が集う通りへと姿を変えつつあります。沖縄を訪れるみなさんにも屋富祖通りを訪れていただき、ぜひ共に通りを盛り上げていただけると嬉しいかぎりです。

地図

屋富祖通り

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。