地元に愛される店の在り方

公開日 2013/11/13

親子二代、3人で作り上げた「和」の世界

割烹ちばな

学園通り沿いにある地元で評判の老舗の和食店、「割烹ちばな」がこの地に店を構えたのは1982年のこと。15歳から料理の世界に入り神奈川で修行してきた先代の知花清勇さんが、ホテルの料理長や山形屋の和食の主任、料理学校の指導者などを経てオープンした。確かな技術と、人との出会いが好きという先代の人柄で、あっという間に地元に溶けこみ、みんなから愛される店へと発展していった。

 

割烹ちばな

一方で2代目である一史さんがこの道を目指すようになったのは高校卒業後。「やりたかったことが出来なかったときに、残った道はこれしかなかったんですよ(笑)」。という一史さん、大阪に出て修行をはじめた頃は怒られてばかりの日々だったが、修行を重ねるうちに誉められることが多くなってくると面白くなってきた。10年経って沖縄に戻るとすぐに「ちばな」に入った。「父親であり、一番身近な先輩である先代と重なる時間も大切」と考えたからだ。以来父と子、そしてホールを仕切る母親である芳子さんが二人をフォローしながら、3人で「ちばな」を育ててきた。

 

割烹ちばな

それから12年が経ち店を改装する際に、先代は2代目に道を譲り引退。新しくなった店は二代目と芳子さんがまわしている。時々フラッと現れる先代が安心して店を任せられる2代目を見つめるときの目はとても優しく、ときおり厨房に立ったときの真剣な目つきは、まだまだ料理の世界が好きなんだなと感じさせてくれる。そんな親子3人のまわりにはつねに人が集まり、「ちばな」は、昔も今も地元に人たちに愛され続けているのである。

割烹ちばな

お名前
知花清勇さん、芳子さん、一史さん
お仕事
割烹ちばなの料理長、女将
出没スポット
割烹ちばな(カッポウ チバナ)
出身地
沖縄県浦添市
情報
創業以来、ずっと地元に根付き、
地元に愛され続けている老舗

 

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