澤岻樋川

公開日 2013/01/01

澤岻樋川

1000年以上前、沢岻集落の発祥のころから重宝されてきた名泉。

正月の朝は国王と国民の健康と長寿、国の繁栄と五穀豊穣を祈願し、「若水」を献上した水としても知られ、行事が復活していることから、お正月の朝は今でも若水を汲みに来る人が訪れます。

崖下の岩とクチャの間から水が湧き、自然の洞窟の中に水が溜まり、大雨でも濁りがありません。水量が豊富で水質もよく、ウナギやモクズガニの目撃情報もあります。日常的に散水や魚を飼育する水として近くの方が利用しています。

眺めのよい高台に位置するこの場所は、昔、澤岻城があったと言われ、船に向かって煙(のろし)を上げたという話や、昭和7、8年ごろまで毛遊び(モーアシビー)をしたという話も聞かれます。近くにあったクワディーサーの大木も有名でした。

平成10年に120年ぶりに復活した『首里城お水取り行事』。現在は毎年12月最後の日曜日の午後行われており、当日はどなたでも見学ができます。琉球王府時代の正装で古式にのっとり厳粛に行われ、澤岻樋川ではお神酒のふるまいもあります。

地図

澤岻樋川

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。