【浦添市アニメプロジェクト】声優・新垣樽助さんインタビュー(察度・真人役)

公開日 2021/03/10

2021年3月8日に公開した、浦添市初となる本格的ショートアニメ・「琉球タイムライン-未来少女と古の王-」はご覧いただけましたか。(見ていない方はこちらから♬)

本作において、察度王と真人(県外出身の青年)の二役を演じている沖縄県出身の人気声優・新垣 樽助(しんがき たるすけ)さんにインタビューを行いました~!

※本インタビューはAkiba's Gate様のインタビューから抜粋しております。  

察度王真人

新垣樽助さんインタビュー

― 今回、地元・沖縄のアニメへのご出演のご感想をお聞かせください。

沖縄のアニメにこうして携われるのは、単純に嬉しかったですね。特に、今回は沖縄県浦添市が作るショートアニメということで、浦添市には僕の親類も住んでいますし、何度も行ったことのある身近な土地だったので、そういう作品に関われるのは光栄です。

― 舞台となった浦添城や、浦添市のイメージを教えてください。

実は以前、お仕事で沖縄へ行った際に、今回のアニメの舞台になっている浦添城跡に伺って、併設された資料館を見学させてもらったことがあるんです。そこでスタッフの方に教えていただいたんですけど、古代の沖縄には文字の文化が無くて、発掘したものから当時の様子を読み解いていくしかないと聞いて、ロマンがあるなぁと思いましたね。もともと沖縄戦の激戦区だった場所でもありますし、それらを知った上で、歴史を学ぶことで、遥か昔の先人たちの功績に思いを馳せました。

今って、浦添城跡の周辺には民家がたくさん建っていますけど、戦時中は山の形が変わるぐらい地形がボコボコになったと聞いています。そんな抉られた山の上に、今はたくさん人々が住んでいる浦添の風景を見ながら、人間の底力のようなものを漠然と感じたのを思い出します。

遥か昔の歴史から現代の人々の生活に至るまで、いろんな魅力がある市だと思っているので、多くの人にそれを知ってもらえるきっかけになれば嬉しいですね。

― 特に印象に残ったシーンや、演技のポイントなどはありますか?

現代の歴史好きの青年・真人(まさと)と、当時の王様・察度(さっと)という二つの役をやらせてもらったんですが、それぞれ個性的で面白かったです。

まず、真人に関しては、彼の気持ちがすごくわかるなぁと思いながら演じました。真人ほど歴史オタクではないですけど、ずっと昔の人たちが作ったものが今でも残っているとか、その技法を使って現代に復元しているなんて、男の子なら燃えますよね。きっと僕も「すげー!どうやってこんなに精巧に作ったんだ!」って気分になると思いますし、共感しながら演技できたので、演じやすかったです。

一方、察度に関しては、三山時代の王様ってことくらいしか知らなくて、人となりや功績までは分からなかったので、たくさん発見がありました。例えば、察度は新しい物事に対してすごく柔軟で、国民から慕われている人物だったそうで、役柄としても面白い人物だなと思いましたし、実際に作中では、真剣な表情をしたかと思えば、急にニカッと笑ったりして、とても表情豊かに描かれていて、それが王様としてすごく魅力的だと感じました。そういう察度の、ピンチをチャンスに変えてくれるような、枠に囚われない大物感を表現したつもりなので、それが伝わればいいなと思います。

― 新垣さんから見て、作品の見どころはどこでしょう?

主人公のあかりちゃんの「現役感」です!実際に、僕たちが沖縄の歴史に気付いて、そして好きになっていく過程は、まさに作中のあかりちゃんの体験そのものだと思うんです。県外の人たちだけじゃなくて、沖縄に住んでいる人たちにも、興味が持てるものがたくさんあって、沖縄の歴史があかりちゃんの体験を通してリアルに描かれているので、その部分を是非観て、感じて欲しいです。あかりちゃんが驚いたり感動したりするシーンは、そのまま視聴者の皆さんにも追体験してほしいですね。

― 最後に視聴者の方にメッセージをお願いいたします。

沖縄に住んでいる方にも、県外の方にも、このアニメでもっと沖縄を好きになってほしいですね。沖縄県外の方にとっては、沖縄の魅力と言えば「海、空、砂浜…」っていうイメージだと思うんですけど、そこにプラスして「歴史」という要素にもスポットを当ててもらえると、より沖縄が多層的に見てもらえると思うんですよね。

僕の地元の久米島にもお城の跡がありますけど、沖縄に住んでいるときは「お城があるな〜」くらいで終わっていました。でも、改めてこうやって歴史に触れて、その時代を生きた人たちの息遣いを感じると、「沖縄ってこんなにも魅力的だったんだ」とか、「こういう歴史に連なって今自分がここにいるんだ」って感じられると思うんです。このアニメをきっかけに、「沖縄ってこんなに魅力的なんだよ」ってことを、みんなで発信していけたら最高ですね。

― ありがとうございました。(^^♪

 

新垣樽助 Tarusuke Shingaki

新垣 樽助

1976年6月18日生まれ、沖縄県久米島町出身の声優。映像テクノアカデミア卒業後、2001年にマウスプロモーションに所属。当初は本名の新垣正明(しんがき・まさあき)名義で活動していたが、祖父の旧名・樽助を芸名とする。2006年頃より『テニスの王子様』の木手永四郎役で名を広め、同作ではミュージカル版のキャストへの沖縄方言指導も行なう。『Fate/Zero』の間桐雁夜、『攻殻機動隊 ARISE』のトグサ、『僕のヒーローアカデミア』の通形ミリオ、『OZMAFIA!!』のカラミア、『消滅都市』のエイジなどの役で活躍。

インタビューの全文はこちら(https://www.akibasgate.com/からご確認いただけます♬

アニメプロジェクト クラウドファンディング実施中GREEN FUNDING※2021年4月27日まで。

ヒロイン役・佐野ゆうきさんのメッセージや、アニメ制作に伴う各種企画はこちら(浦添市公式HP)からご確認ください。

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