理想の食パン像を追い求める探求者
公開日 2013/11/13
毎日の食卓に合うパンを考えたら食パンでした
旅行者が買い求めるほど人気の食パンを提供するippe coppeの店主、西村さんの前職はいわゆるサラリーマン。琉球大学農学部を卒業後、沖縄で環境アセスメントの仕事をに就いた。パンとは縁もゆかりもない世界に身を置いていたわけだ。そして結婚したときに持った奥さんとの共通の夢は『店をやること』。実は宿がやりたかったという西村さんだが、何も手に職がなかったので、西村さんはパン、奥さんは料理を勉強することに。やがて神奈川で6年間修行を積み、沖縄でippe coppeをオープンした。
先ほど「パンとは縁もゆかりもない……」と書いたが、西村さんのパン作りにおいて、材料にこだわり、食の安全を重視するのは大学時代や前職での経験が影響している。農学部で、農薬の影響ついて勉強しているので、「自分たちが作るものは無添加で安全なもの」を使用している。ご飯代わりに食卓に並べられるパンとして納得がいくものができるまでに、修業時代から研究を重ね5~6年もの月日を要した。もちろん満足してしまったわけではなく、まだまだ勉強中とのことだ。
最後に何故沖縄で? という意地の悪い質問をしてみた。すると西村さんは、「沖縄が好きだから」と答えたあとに小さい声で「寒いのが苦手なんです(笑)」。

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