和太鼓とエイサーの魅力を多方面で伝える

 

本番前のミーティングで指示を出しているのが町田茉希さん。浦添を拠点として活動する太鼓の団体、鼓衆（ちぢんしゅう）グループ全体と、その中心チーム「太陽子（てぃーだぬふぁー）」の副リーダーを兼任する高校2年生。

 

 

みんなからは、「まーきー」の愛称で親しまれ、視線が合うと白い歯をみせてニッコリ笑うチャーミングな女の子だ。

 

 

この日は太陽子の出演で大型客船の見送りのため、観光客に向けて和太鼓やエイサー、獅子舞を披露した。

 

 

年間を通して様々な出演があり、てだこ祭りやヤクルトスワローズのキャンプ時期など浦添市のイベント出演を中心に、結婚式の余興や学校行事、個人、企業などから依頼を受けて多方面で活躍している。

 

まーきーは、5人兄弟全員が太鼓をする、太鼓一家の次女。今年3月に高校を卒業した姉もまた、太陽子の中心として活動していた。実は兄弟で最初に太鼓を始めたのはまーきーで、小学２年の時、友達に誘われて練習を体験したのがきっかけ。「太鼓を叩くのが楽しくて気が付くと太鼓に夢中！」とにっこり笑う。

 

 

今は7月18(金)～20日(日)に催されるてだこまつりに向けての練習が中心。毎年てだこまつりの1日目「浦添三大王統まつり（太鼓カーニバル）」で演舞を披露する。鼓衆グループにとっても一大イベントで、まーきーもほかの上級生と共に、新しい曲の振り付けやプログラムの流れに沿った構成なども担当している頼もしい存在だ。

 

 

太陽子は4歳～18歳とメンバーの年齢層が広く、指導も一辺倒ではいかない。「小さい子達に伝わるように教えるのは大変だけど、その子達が出来た時、それを披露して本番で拍手を貰ったときはすごく嬉しい」と笑顔で語るまーきー。鼓衆グループは7月にてだこ祭り、8月に道ジュネー、9月に世界エイサー大会（昨年ジュニア部門で優勝）・シアトル遠征壮行コンサート、10月にはシアトルへの遠征と、様々なイベントに向けて練習に励んでいる。