新しい感性で「ホンモノ」を生み出す現代紅型職人

公開日 2014/08/22

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名前 EYELANDさん & 縁の下の力持ち・ヤマグスクさん!
お仕事 紅型デザイナー & 広報企画
出没スポット 城紅型染工房(ぐすくびんがたそめこうぼう)
出身地 沖縄県
情報 城紅型工房にて数々の作品を生み出す女性デザイナーと、その作品を広めるべく日々奮闘する広報さん!
フィード情報 [ブログ]
http://gusukubingata.ti-da.net/
[facebook]
https://www.facebook.com/gusukubingata

数多くの受賞歴を支えるのは、根底にある紅型への思い

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1971年の創業以来、44年を迎える城紅型染工房。「暮らしの中に紅型を」をコンセプトに、バッグや財布、名刺入れなど、日々の生活に取り入れられるようなアイテムを中心に展開する紅型ギャラリーショップです。工房には、SHOKOさんとEYELAND(アイランド)さんの、美人姉妹デザイナーが所属。かりゆしウェアやテキスタイル関連の数々のコンテストで、華々しい受賞歴を誇るお二人です。今回は、妹のEYELANDさん(写真)と、SHOKOさんの旦那様であり、広報を担当されている山城さんにお話を伺ってきました。
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まず紹介してもらったのは、ギャラリーの一角に飾られる制服。右の制服は、ご存じの方もいるのではないでしょうか?そう、沖縄都市モノレール「ゆいレール」職員の制服です。SHOKOさんがデザインし、ゆいレールの夏用制服として採用された「ヒヤミカチ」は、第1回かりゆしウェアコンテストでゴールド賞を受賞。「三線をモチーフに、パワフルかつリズミカルに踊るウチナンチュの心意気を描いた作品です」と、山城さん(的確な説明が、さすが敏腕広報さん…)。そして左がEYELANDさんの作品である「ヤンバルの森」。こちらは、九州・沖縄サミット開催記念時のOKINAWAテキスタイルコンテストにて、ゴールド賞を受賞。サミットにて外務省のスタッフウェアとして採用されました。躍動感のあるデザインは、ヤンバルクイナと熱帯植物がモチーフ。「自然の生き物たちに、これからもヤンバルの森で生き生きと暮らしてほしい」との願いが込められた一着です。
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もともと紅型工房だった家庭で生まれ育っているためか、昔から絵を描くことが好きだったというEYELANDさん。自身が紅型職人として生きていくことに対し、何の疑問やためらいもなかったといいます。高校受験時にはすでにその思いは固まっており、進学先は首里高校の染織デザイン科を選択。卒業後は、京都の大学で染織について造詣を深め、こうして今、現代紅型職人としての道を歩んでいます。
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そもそも紅型とは、まず元になるデザインを起こし、そのデザインが彫られた型紙をもとに染色を行う、沖縄唯一の伝統的染物技法のこと。しかし、昨今ではプリントものの流通も多いのだとか。「手染めの風合いはやはり素晴らしいもの。ぜひホンモノに触れてほしいですね」とEYELANDさんは語ります。
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城紅型染工房には、気軽に普段使いできるアイテムがそろいますが、そのすべてが手染めで制作されています。一点一点に手間ひまをかけた、まさにホンモノと言えるでしょう。

ベースとなるデザイン自体は、手描きで制作されるのでしょうか?
「はい、2000年までは手描きで一枚一枚。けれど、受賞をきっかけにパソコンで作業するようになりましたよ」。
もっとたくさん作品を作りたくなって、手描きのデザイン起こしでは追い付かなくなったということですか?
「いえ、あの…ここだけの話、賞金でパソコンが買えたんです(笑)」。

なんと驚きのエピソード。でも、話を聞いて、ちょっとキュンとしてしまったのは私だけでしょうか。
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最後に、これからの夢や展望について伺いました。「夢、ですか?うーん」ちょっと時間を置いてから出た彼女の答え、それは”多くの人を驚かせたい”ということ。「皆さん、紅型に対して伝統工芸品であるというイメージをお持ちだと思うんです。もちろんそれは全然悪いことではないんですけれど、でも、もっと身近に関わりのあるものとして感じてもらえたら嬉しくて。こんなものもあるんだ!って、作品を通して驚かせたいんですよね。たくさんの人をアッと言わせたいんです」。
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すこしいたずらっ子のような瞳で笑うEYELANDさん。彼女の心にあったのは、自身の富や名声のことではなく、ただ紅型に対する一途な思いなのでした。「お店へ来られた方が『紅型ってこんなに可愛いものなんだね』といった話をされているのを聞くと、よかったなと思います」と、山城さんも同調します。その思いの丈を聞くことができただけで、今までより紅型を身近に感じられるかも、なんて思ったり、なんだか幸せな気持ちになったり。

地図

城紅型染工房

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