浦添ローカルなエイサー祭「文武祭」を主催

公開日 2014/10/24

浦西青年会 会長 田名さん
名前
田名泰邦さん
お仕事
浦西青年会 会長
(本職は生徒指導サポーター)
出没スポット
浦西公民館(うらにしこうみんかん)毎年6月から9月の間は、平日の20時から21時半まで、毎晩練習しています。
出身地
沖縄県浦添市浦西
情報
趣味は貝殻拾い、星を数えること…(本当はみんなと楽しくお酒を飲むこと!)
フィード情報

エイサーで地域団結。着実に歴史を刻む 

浦西青年会 会長
浦添の中でもよりローカル色の濃いエイサー祭として知られる文武祭は、浦西中学校区の3青年会が主催して2011年から始めたものだ。主催団体の一つである浦西青年会は、1987年結成。「エイサーを通じて地域を盛り上げよう」と意気込む現会長の田名泰邦さんの下、10代、20代のメンバー約50名が集まり、精力的に活動を続ける。

浦西青年会
浦西青年会
田名さんは、浦西のエイサーの特徴について、「大太鼓、締太鼓の力強いバチさばきと、女性の優雅な手踊りをうまく組み合わせていることです」と話す。ルーツをたどれば、ダイナミックな男エイサーで有名な沖縄市の山里青年会の型に行き着く。結成後間もない頃から山里青年会の指導を仰ぎ、独自のアレンジを加えながら、現在の浦西の型が完成したという。

浦西青年会
浦西青年会
浦西青年会

エイサーの活動期間は旧盆を挟んだ約3カ月間。地域住民や交流のある青年会(北は名護市為又青年会から南は八重瀬町ぐしちゃん青年会など)を招いてヒージャー(ヤギ)汁を振る舞う6月の「初興し」に始まり、てだこまつり、浦西団地夏祭り、旧盆の道ジュネーなどの行事に参加して、9月中旬の文武祭が活動納めとなる。最近では夏シーズン以外の出演依頼も多く、「県内外のイベントや学校行事、祝い事などに呼ばれる機会が増え、ほぼ毎週のように予定が入っています」と大忙しの状態だ。

浦西青年会
浦西青年会 会長 田名さん
「生まれも育ちも浦西です!」という生粋の浦西んちゅである田名さんは、高校時代から青年会に参加。現在も大太鼓としてエイサーの演舞に加わる。会長には2010年に就任した。一人の踊り手だった頃と比べると、地域や他団体との連絡調整、先輩との意見交換、後輩の指導など、青年会活動にかける労力も責任も一気に増大した。でもそれが「逆に大きなやりがいになっています」としみじみと語る。

浦西青年会
浦西青年会
田名さんはあと一年で、会長職をバトンタッチする予定だ。「今度は次の世代が主役になって、地域を引っ張っていってほしい」と後輩に将来を託す。思いは早くも20年先へと先走り、「お祭りの会場でブルーシートを広げ、先輩方と一緒にお酒を飲みながら、浦西のエイサーを見守りたいですね」とにっこり。浦西の住宅街に三線とバチの音色がこだまする中、穏やかな表情で後輩の演舞を見つめる。

地図

浦西公民館

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