沖縄県民の台所。活気あふれるセリ見学

公開日 2014/07/10

沖縄県最大の青果市場をリアルに体感

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沖縄産の旬の野菜や果物を中心に、全国各地から数多くの生鮮食品が集まる沖縄県中央卸売市場。業者がここで買いつけた食料品は、早ければ出荷してから数時間後にスーパーや小売店の店頭に並び、また飲食店で振るまわれる料理の食材となって、やがて私たちの胃袋へ届けられる。まさに「沖縄県民の台所」といえる場所だ。

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市場見学は随時受け付けている。青果セリ場の脇にある青果部管理事務所詰め所で手続きを済ませ、見学者用のバッジを着用したら、あとは自由に見学OKだ(受け付け時に渡される見学者心得に従うこと!)。ただーし、セリが行なわれるのは朝6時から7時半頃まで。市場の朝は早い(泣)…

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「もしかして農産物直売所みたいに、新鮮な食材が破格の値段で買えちゃうの?」と目をキラキラさせて読んでくれている皆さん、残念ながら一般消費者向けの小売販売は行なっていない…

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セリが始まると、仲卸業者・売買参加者と呼ばれる買い手が一堂に集まり、市場は活気に包まれる。卸売業者のセリ人の呼びかけに応じて、買い手が指で値段を示し、最も高い値段を提示した業者に売却が決まる。

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セリは青果の品目ごとに移動しながら進行するため、「アイ!マンゴーに気を取られている間に見逃してしまったさ」などと焦ることはない。市場の担当者に尋ねたところ「セリの参加資格を持った業者は帽子をかぶっているので、帽子の集団を探せば見つけやすいですよ」とのことだ。

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沖縄県中央卸売市場が誕生したのは1984年。卸売市場法という法律に基づき、沖縄県が設置主体となって、国の認可を受け設立された。現在全国にある72カ所の中央卸売市場の中では、最も新しい。なお青果セリ場の隣りにある花き棟では、切り花のセリが月・水・金の夕方4時から、鉢物は火・金の午前10 時から行われる。興味のある人、あるいは朝が苦手な人はぜひのぞいてみよう。(花き棟の管理事務所詰め所で見学手続きが必要)

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年に一日だけ、一般消費者でも市場内で買い物を楽しめるのが「中央卸売市場まつり」。今年は7月20日に開催され、模擬セリ体験やマンゴーコンテスト、花きフェアなど各種イベントも予定されている。また通常の見学時も、一般消費者向けに食料品や雑貨を販売する関連商品売場なら利用可能だ。飲食店では沖縄そばの店が朝8時に開くので、セリ見学後の朝ごはんにピッタリかもしれない。

●中央卸売市場まつりの詳細はこちらから
http://www.pref.okinawa.jp/site/norin/oroshiuri/event/matsuri2014.html

DATA

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店名
沖縄県中央卸売市場
(おきなわけんちゅうおうおろしうりしじょう)
問い合わせ先
098-865-2111
住所
沖縄県浦添市伊奈武瀬1-11-1
定休日
日曜、正月
(青果は水曜休市、花きは木曜・土曜休市)
開催日
・青果セリ実施時間 6:00〜7:30頃
・花きセリ実施時間 切り花は月・水・金の16:00 ~ 17:00 頃、鉢物は火・金の 10:00 ~ 11:00 頃
※見学受付は随時
コースメニュー・
料金
自由見学 無料(見学者心得に従うこと)
予約
予約不要
(10 名以上の団体見学の場合は事前予約・担当職員との調整が必要)
駐車場
約1100台
Webサイト

地図

沖縄県中央卸売市場

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