GW・歴史スポット
公開日 2014/05/01
首里城以前の古琉球を偲ぶ「浦添城跡」
琉球石灰岩の丘陵地にある「浦添城跡(うらそえじょうあと)」は、首里に王都が移る以前の14世紀に「中山王城」として築城されたと言われています。初期琉球王国の歴史・ 文化を理解する上で重要なグスク(城)であるとして、1989年に国の史跡に指定されました。近年、発掘調査によって明らかになった一部城壁が復元整備されたほか、城内には、王陵「浦添ようどれ」や趣むき深い「石畳道」など、当時の面影を偲ぶ名所が点在しています。高台から見下ろす景色も抜群。歴史ガイドの案内による散策ツアーもあるので、よりディープに琉球王国時代の歴史や文化を学んでみるのもオススメです。
①浦添グスク・ようどれ館
古写真や発掘調査の成果、出土遺物などを展示。浦添城と浦添ようどれの歴史がわかりやすく学べます。


②浦添ようどれ
初期琉球王国中山王陵。英祖王と尚寧王の墓室がある。「ようどれ」とは、「夕凪」を意味する琉球語と言われ、極楽を示唆するとも捉えられています。


③伊波普猷(いはふゆう)の墓
「沖縄学の父」と言われる民族学者・言語学者 伊波普猷(1876〜1947年)の墓。伊波普猷は、金田一京助や柳田国男、折口信夫とも親交が深かった沖縄研究の第一人者です。付近の城壁を望む景観も美しいエリアです。

④ディークガマ
大きなデイゴ(ディーク)の木の下にある浦添城跡内の御嶽(拝所)。戦時中はうらそえ住民の避難壕(ガマ)としても使われていました。

⑤展望台
浦添城の正殿の石敷きと思われる付近の東屋から見える風景。宜野湾市、嘉手納町、読谷村のほか、遠く東シナ海が見渡せる景色も抜群です。

⑥浦添城の前の碑
1597年、尚寧王時代に首里から浦添城をつなぐ道路が作られました。その際の竣工記念碑が1999年に復元されたもの。表には琉球かな文字、裏には漢文で、築道の様子が記されています。

⑦石畳道
尚寧王時代の1597年に整備された首里から浦添城をつなぐ道路の名残り。琉球石灰岩の石畳道は、この場所のほか、浦添市 安波茶橋付近など、ところどころに復元されており、首里の石畳道まで続いていたと言われています。

うらおそい歴史ガイド友の会
浦添城跡をはじめ、浦添には石畳道や御嶽(拝所)、井泉(カー)など、多くの歴史を感じるスポットがあります。「うらおそい歴史ガイド友の会」によるガイドツアーで、琉球王朝発祥の地と言われる浦添の魅力を学びながら、まち歩きしてみるのも楽しいひとときではないでしょうか。
開催日 | 予約にて受付(月曜定休) |
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料金 | 2時間コース 3,500円 1時間コース 1,500円 |
定員 | 1グループ(人数はご相談ください) |
集合場所 | 浦添グスク・ようどれ館 |
ご予約・お問い合わせ | 098-874-9345(FAX兼用) |
☆イベント情報はPDFファイルでも配布中!
地図
浦添城跡
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