浦添市内のおもろ歌碑巡り

公開日 2013/01/24

神に捧げられた歌、「おもろ」

「おもろ」とは神に捧げる歌、神への言葉と言われています。いつ頃から謡われてきたかははっきりわかっていませんが、村祭りや琉球王府の祭りなどで謡われてきたそうです。土地のこと、領主や歴史上の人物を讃えたもの、五穀豊穣や航海安全を祈ったものなどいろんな歌があります。浦添市には9つの歌碑が建てられています。

浦添市の歌碑

浦添市内の歌碑(城間・泉小公園)

「おもろそうし」で見る浦添の歌

「おもろ」を王府が集めて編集した「おもろそうし」は全22巻あり、全部で1554首もの歌が収められているそうです。浦添に関連するものは15巻「うらおそい・きたたん・よんたんざおもろ」に収められた52首。一番古いと言われる「えぞのいくさもい」(英祖王)を謡ったおもろは、かつての英祖王居城地・伊祖公園内の歌碑になっています。

伊祖公園内の歌碑

伊祖公園内の歌碑(仲間・浦添中学校交番前)

市内の様々なおもろ碑

浦添は、かつて舜天・英祖・察度の三王統が栄え、古琉球の政治・経済・文化の中心地でした。おもろでは浦添を「うらおそい」「しまのおや」「あぢのすでおやくに(按司のうまれる御国)」と讃えています。市内の歌碑にも浦添の繁栄を謡ったものがあり、栄華を誇った王や豊かな土地の情景が、明るくおおらかに謡われています。

古の浦添の繁栄が謳われた歌碑

歌碑には古の浦添の繁栄が謳われている

歌碑情報

伊祖公園
世の中を豊かにした英祖王を讃えるおもろ
牧港漁港
中国と進貢貿易を行った察度王を讃えるおもろ
浦西中学校正門前
浦添グスクの王の偉大さを讃えるおもろ
屋富祖公民館
屋富祖の役人が王に献上物を届ける様を謡ったおもろ
城間・泉小公園
城間の長老が神女たちと神祭りをする様を謡ったおもろ
仲西公民館
仲西の優れた船の操り人・真人を讃えたおもろ
沢岻・めじろ公園
国中に名高い沢岻太郎の名付け親を讃えるおもろ
仲間・浦添中学校交番前
浦添の地が素晴らしく繁栄している様を讃えたおもろ
運動公園メインゲート向い
酒が満ち溢れた豊かな浦添を讃えたおもろ

 

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