安心安全な木のおもちゃに
こだわり続ける専門店

浦添市勢理客（じっちゃく）に店を構えて今年で24年。県内で木のおもちゃといったらまず名前があがる老舗店です。かくいう私も木のおもちゃじゃありませんが、長男のためにロディならぬテディをこの店で購入しました。あれはたしか…なんと14年前です！！

「ロディは一般に流行る前に店におきました。中でもテディは今ではほとんど出回ってないのでとても貴重ですよ！」。え、まじですか。オークションでいくらになるかな…（←心の声）。いやいや、気を取り直して、ほがらかな今井さんご夫妻のもと、取材スタートです。

数年ぶりの来店ですが、古い記憶の通り店内はどこもかしこも木のおもちゃであふれています。「スイス、ドイツ、スウェーデンなどのヨーロッパ、日本、日本の各工房の木のおもちゃをメインに扱っています。音がなる木のおもちゃは特にオススメです」と、御主人の利行さん。ふむふむ、中でも人気の商品は？

「はい、この『ハウスクーゲルバーン（4320円）』が断トツです。煙突の穴から玉を落としてボールが落ちていき、最後にチーンとベルが鳴ります」。ほほぉ、これは大人も楽しい！「そうでしょ？ 特にこれは玉が裏にまわったときにいったん隠れて見えなくなる。それをお子さんが追いかけて裏に見に行くんですよ。かわいいですよ」。

「基本、安心安全で子どもが楽しめるものをおいています。『かしこくなるおもちゃはありますか？』なんてお客さんに聞かれることもあるんですが、ぼくは、おもちゃはコミュニケーションツールだと思っています。たとえば小さいお子さんに絵本は読んであげても、おもちゃは与えればいいと思っている親御さんが多い。ほんの5分でも10分でもいっしょに遊んであげれば、子どもはとっても喜びます。
積木ひとつとっても上に高く積むだけが遊び方じゃないはず。横に並べるのも立派な遊び。たくさんほめてあげればいいじゃないですか」。ぐるっと店内を見回すと懐かしいロングセラー商品や大人も楽しめる商品もたくさんあります。

「店の滞在時間は平均１時間ですよ。車でお父さんが待っていて、あまりにもお母さんが戻ってこないから車から出てきて、そのお父さんが今度はじっくり見始めるなんてこともよくあります」。うーん、わかる、わかる。そうなるよ、この品揃え！ おままごとセットやパズルとか、ついつい遊びたくなりますよね～。

写真には写っていませんが、そういえば私、次男にはカラフルな玉がついたおしゃぶりを買ったのを思い出しました。正確には、ばばに買ってもらいました！ それは11年前です。「ネフ社のドリオですね（4752円）。おしゃぶりの中でいちばん人気があります」やはり私には先見の明が！ いや、もともとロングセラー商品なんですけどね。

ここでひとつお勉強を。おもちゃに入ってるＳＴとＣＥマークって見たことありますか？ 前者は日本のおもちゃの安全基準をクリアしたもの、後者はヨーロッパにおける法的規制をクリアした商品の表示基準マークなんだそうです。「塩化ビニールでも安全なものを使ってるのでお口でちゃぷちゃぷしても大丈夫なです」。うちのテディちゃん（前出）の赤い耳や鼻の着色が長男になめられて、すっかりとれてしまってるんですが…。「全く問題ありません」。あーよかった。「主に企業がとるマークで、とるのにお金がけっこうかかるんです。個人の職人さんのおもちゃを扱うときは、国内の木を使って丁寧に作られているかをチェックしています」。

あ、このどんぐり見たことがあります！「こまーむの『どんぐりころころ（1個1080円）』ですね。台をとことこ降りてくるこのおもちゃは、職人さんが作っているのですごく人気があって、品切れさせないようにしています」。ではここで、うらそえナビ読者限定の耳より情報です。やはり一番の稼ぎ時はクリスマスシーズン。12月はお客さんが押し寄せて人気商品はかなりの確率で品切れになります。どんなに早い時期でも構わないので、予約をしてくれれば取り置きしますとのこと。早めの行動が勝因ですよ。最後にずばり、木のおもちゃのよさってなんでしょう？ 「温かみがある、流行がなくて飽きがこない。シンプルで基本的に形が変わらず、ずっとあることでしょうかね。木のおもちゃは平和そのものだと思います」。いい言葉いただきました！

DATA

店名	木のおもちゃ色々いっぱいの ポムアレー沖縄浦添店
電話番号	098-879-0002
住所	沖縄県浦添市勢理客3-4-1
営業時間	9：00～19：00
定休日	月曜・第3火曜
駐車場	店頭2台
平均予算	500円～2万くらいまで
支払い	・クレジットカード：可 ・edy：可
Webサイト	Webサイト