茜陶房
公開日 2015/08/19
カタチも色もいろいろ。
手になじみ、暮らしになじむ器たち
国道58号から学園通りに入り、県営城間団地の手前を右折した道のつきあたりに、木々に囲まれた静かな雰囲気の外国人住宅が2軒あります。手前がコーヒー屋さん。その奥にあるのが今回お邪魔する「茜陶房」さんです。
与儀さんと下地さんの女性陶芸家2人で、注文制作と陶芸教室をメインに始めたのが1997年。だんだんとある程度まとまった作品ができ、2009年から今の場所をギャラリー兼ショップにして6年目。なんと20年近くもずっと続いてきた陶房なんです。さっそく覗いてみましょう。
脇の入り口を入るとすぐ陶房で、ろくろや作業机、釉薬や道具などがズラリと並んでいます。土は信楽の土をベースにブレンドするオリジナルの土を使用。釉薬は常に30以上そろえています。
奥の部屋がソファセットもあるギャラリースペース。ギャラリー内でぱっと目を引くのは、カラフルな食器たちです。
「うちの陶器はすべて色でシリーズになっています。このカラフルな路線はshiratama、lamune、kinako、canaria、kikyo、maccha、azuki、sakuraとかですね」。読みにくい?でもこれが正式な表記なんですよ。漢字やカタカナじゃなくローマ字のそれも小文字。
「日本語だとイメージが限定されてしまうのであえてそうしています」。
「ふたりとも沖縄出身だし、壺屋焼きがあたりまえにある家庭環境で育っていて、きれいな色を作りたかったというのはあります」。
最近でこそ、若い陶芸家たちがさまざまなスタイルで昨陶していますが、当時は「壺屋焼きじゃない器って何?」という反応が多かったそう。
ほかにも、金属的なブリキをイメージしたkasumi、黒くてつやのある重厚感を出したkuroame、茶系のグラデーションでレトロ感覚のkurumi、やわらかい白をイメージしたmasimaro、鉄サビ的なイメージのzakuroなどなど。
「茜陶房の作品は、男性、女性どちらかに偏ったカラーにしたくなくって、いろんなシリーズを作っています。カラフル路線は女性に圧倒的に人気ですが、男性が好きそうな路線もそろえています」。
たしかに渋いシリーズは、かなり大人カッコいい色ですよね。気になるお値段ですが、お茶碗は2000円~、プレートや銘々皿、角皿は1000円~3000円、マグカップ2500円~、花器は4500円~。
あ、この土鈴(3000円)は干支になっているんですね!「そうです。土鈴は邪鬼を祓うって言われてるんです。最初にひとつ作ったら好評で、毎年定番で作ることになってしまって…。年末になってどうする? 作らなきゃって追い込まれてやっと一周。二度とやらないぞって思ってたら今度は干支玉(2000円)を作ってしまいました(笑)」。
そういえば、店名だけ漢字の茜なんですね?「そうです。沖縄の台風前のあかね空がとても好きで…。うつろいゆく空の色『あかね空』からとりました」。
お二人にとって陶器のよさって何でしょうか?
「二人とも、陶器を使う家に育ってきたので、使うのが前提の器と思っています。だから、もった感じ、使い心地は意識しています。実際に自分たちが使ってみたいかとかね。あと、土臭いよさというか、貫入や使ったあとが残っていく経年変化による骨董のよさも味わってもらいたいです」。毎年夏と冬には、那覇市内のお花屋さんDetail fullさんで陶器展を開催しています。「大好きなお花屋さんで、そこで扱っている花器やリネン、洋服などとても趣味がよく、そこになじんでいる自分たちの陶器を見るのがとてもうれしいんです」。陶器を語りだしたら話がつきないお二人。お二人の作品をみなさんの生活の中にも取り入れて、共に時を過ごしてみてはいかがですか。
DATA
店名
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茜陶房 (アカネトウボウ) |
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電話番号
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098-876-5453 |
住所
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沖縄県浦添市城間4-34-3 |
営業時間
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13:00~18:00 |
定休日
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木・金曜、不定休あり |
駐車場
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3台 |
Webサイト
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webサイト |
平均予算
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最低予算1,000円〜 |
支払い
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現金のみ |
地図
茜陶房
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