沖縄素材を使った変わり餃子。商品にまつわるストーリーごと、いただきます！

 

1965年創業の老舗餃子専門店「琉珉珉（リュウミンミン）」は、沖縄素材を使った餃子を製造販売しています。3代目の比嘉竜児さんにお話を伺ってきました。

お店のはじまりは、比嘉さんの祖父が満州に調理師として行っていた時に、宇都宮から来ていた仲間から餃子づくりの極意を学んだこと。その餃子を、精肉店を営んでいた店舗の一角で販売すると、当時の沖縄では珍しく本格的な味だとたちまち評判を呼んだそう。その後、沖縄の大手スーパー「かねひで」の惣菜売り場で焼き餃子を販売するようになると、人気にさらに拍車がかかりました。そして、3代目の比嘉竜児さんが沖縄各地の特産品を使った「沖縄餃子」考案し、この店の餃子は新たな進化を遂げたのです。

 

商品第1号は、ゴーヤーを沖縄県産豚肉を使用したタネに入れ、皮にも練りこんで作られた「ゴーヤー餃子」。「沖縄独特の素材を使ってみたら、おいしい餃子ができあがったんです」と、比嘉さん。そこから次々と開発された沖縄素材の餃子は、比嘉さんの「助け合い精神」から生まれた餃子なんです。

と、前置きが長くなりましたが、それでは、琉珉珉の商品ラインナップをみていきましょう。どれもこれも食欲をそそりますよ!!

 

まずは王道！ 看板商品の「琉珉珉餃子」。創業以来変わらない味を大切に、肉は沖縄県産豚肉を100％使った餃子です。野菜も国産がこだわり。自社工場で丹念に作った皮ももっちもちで、じゅわっと出てくる肉汁を楽しめるひと品です。

 

うるま市勝連産のもずくを使った「もずく餃子」は、「勝連漁業協同組合」と「コープおきなわ」との共同開発。普通の餃子よりカロリーが30％低いそうで、女性やダイエット中の方にもうれしい〜。焼き餃子はもちろん、水餃子でも美味しいそうですよ。こちらは、うるま市で上演される現代版組踊「肝高の阿麻和利」の公演を応援する商品で、地域に根付いた伝承を守るために、売り上げの一部を寄付しているそうです。

 

糸満市の特産品である甘みたっぷりのニンジン「美らキャロット」を、タネにも皮にも練りこんで作られた「美らキャロット餃子」は色どりも鮮やか。島尻マージと呼ばれる珊瑚砂の土壌で育った栄養価の高いニンジンを使った餃子は、お子様からお年寄りまで年齢を問わず大人気だそうです！

 

伊江島の近海でとれたソデイカのイカ墨を使用した「イカ墨餃子墨ちゃん」は、「伊江漁業協同組合」、「コープおきなわ」との共同開発商品。体に良いとされるイカ墨を練りこんだ餃子の開発秘話は困りごとから始まったそうです。漁師さんが汗水流してとったソデイカが市場に出回り辛くなった際、餃子として開発されたんだとか。今では沖縄だけではなく、イカ墨を漢方薬として親しんでいる香港やマカオでも人気商品になっているそうです。

 

伊江島産の「島らっきょう」を使った「いえぎょうざ」。島らっきょうの風味ゆたかな餃子は、売上の一部が伊江村教育活動資金として、伊江島の子どもたちの活動に使われています。

 

伊平屋島のマグロを使った「トゥナーザ」は、伊平屋島の中学生が「マグロ業者」と「コープおきなわ」と共に、キャリア教育の一環として商品の開発、試作、販売まで携わり、一年かけて商品開発したものです。高校がない伊平屋島の子どもたちは、高校進学とともに島を出なくてはならない状況。満足な教育を受けられるように教育活動資金を利用して、東京大学から学生を招き「東大塾」を開催しているそうです。自分たちが作り上げた商品が、島の子どもたちの教育を助けていくなんて感無量ですよね!!

 

さて、今回ご紹介した餃子、県外発送ご希望のかたは、琉珉珉さんに直接お問い合わせくださいね。そのほか沖縄県内のスーパーなどでも購入できるそうです。詳しくは、こちらのページを参照くださいね。2016年12月ごろからネット通販も開始予定だそうですよ！ちなみに、完全予約制となっていますが、浦添市屋富祖の店舗にて、比嘉さん自らの調理でいただくこともできますよ〜！
（予約先電話番号098-870-6177）

 

DATA

店名	元祖沖縄餃子 琉珉珉（リュウミンミン）
電話番号	098-878-9656 予約先電話番号 098-870-6177
住所	沖縄県浦添市屋冨祖2-16-12
Webサイト	http://www.ryu-minmin.com