島桑の恵みを丸ごとつめこんだ「てだ桑茶」を味わおう

公開日 2014/09/18

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島桑100%。優れた栄養価にも注目!

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養蚕用と同じ島桑の葉を100%原料に使い、風味豊かで栄養価の高いお茶に仕立てた「てだ桑茶」。2010年から本格的に商品開発が始まり、幾多の試行錯誤を経て、12年に製品化に成功。浦添ブランドの新たな特産品として販売が始まりました。現在の商品ラインアップは、ティーパック包装した焙煎茶タイプと、粉末状のパウダータイプの2種類があります。

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桑葉を収穫して養蚕を行ない、繭から糸をとって絹織物をつくる、という一連の流れは、太古の昔から世界中で行なわれてきた普遍的な営みです。しかし、一つ課題がありました。お蚕さんを育てるのに最も適した条件がそろっているのは、1年のうち主に5月と10月頃。つまりそれ以外の季節は、桑葉が大量に余ってしまいます。そこで浦添市シルバー人材センターの会員さんが、「もったいないから、お茶にしてみたらいいさー」と茶葉の試作を始めたのが、てだ桑茶開発のきっかけでした。

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収穫した桑の葉は、養蚕用もお茶用も、養蚕絹織物施設サン・シルクに運ばれます。1階に茶葉の加工室があり、養蚕グループのシルバー会員さんが茶葉の製造も担当しています。養蚕職人にしてお茶職人の顔ももつおじぃとおばぁ。何だかカッコイイですね!

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加工の手順は緑茶とほぼ同じです。そう、スピードが命なんです。収穫して時間がたつと、酸化が進んで渋みが強くなってしまうため、運ばれた桑葉はその日のうちに蒸気で蒸して酸化を止めます。その後、半日間ほど乾燥させた後、焙煎機にかけて粉砕加工業者に出荷します。

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てだ桑茶は、ただおいしいだけではありません。島桑の葉には、食物繊維、カルシウム、鉄分、ビタミンB2などの栄養成分が豊富に含まれていることが分かりました。また桑葉の新芽に多く含まれる1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という物質には血糖値改善の効果が認められており、今後はこれらの機能性を生かした、健康食品の開発も検討されています。

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パウダータイプのてだ桑茶は、飲料用以外にも活用の幅がどんどん広がっています。「桑っちーコンテスト」の応募作を見ても、むふふ♪と笑顔がこぼれる料理やお菓子が毎回そろっていますよね。秘められた無限の可能性に、私たちの夢も妄想もどんどん膨らみます。
うらそえナビでは、先日行われた「第3回 桑っちーコンテスト」の最終審査での様子もご紹介しています。こちらのページも、ぜひ覗いてみてくださいね。
http://www.urasoenavi.jp/tokushu/2014091800010/

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ほのぼのとしたパッケージもなんだか微笑ましい「浦添てだ桑茶」は、ティーバックの焙煎茶タイプが540円(税込)、パウダータイプが648円(税込)。オンラインショップや浦添市内を中心とした店舗で購入できます。購入についての詳細や浦添てだ桑茶を使ったレシピなど、こちらのサイトも、ぜひ参照ください。
http://tedakuwa.jp/

 

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