北大東島の風が吹く、
アットホームな呑み屋さん

家路に着くような感覚で、日暮れとともについ足が向く居酒屋があります。場所は税務署通りとパイプラインが交わるあたり。17時の開店ほどなくして、顔見知りの客が集まってくるここは、「うふあがり なんくる」。

店内はとにかくゆったりとしていて、何かいい感じ。板間のほりごたつ席、木造りのカウンターやテーブル席。どこもきれいに拭き上げられていて、清潔感が漂います。また内装にもひと手間をプラス。天井からぶら下げられたガラス製の浮きや、ちょうちん、壁にかけられた小物など、まるで屋台船を思わせる雰囲気です。

きっとおいしい海鮮を食べさせてくれるのだろう…、とグルメのアンテナもピピピッ。あ、いや。写真は食べ物ではありませんので、あしからず。

店を切り盛りするのは末吉（すえよし）兄弟。きけば北大東島のご出身なのだそう。「うふあがり」という店名も、北大東を表す沖縄のことばが付けられています。ちなみに左が調理担当でお兄さんの悟（さとる）さん、右がホール担当の弟の昴（すばる）さん。弟さんの方がガタイがよいので、すぐ覚えてしまうでしょう。それにしても、お二人とも誰かに似ている気がするのは私だけ？ 「芸能人のどなたかに似ているって言われませんか？」というウズウズを、もうちょっと仲良くなってからにしよう、と抑えながらインタビューは料理の話へ。

まず登場したのは大東諸島の名物グルメ、「大東寿司（680円）」。みりん醤油ベースの特製ダレにマグロを漬け込んで、酢めしにのせたもの。大きめのネタと甘めのすし飯のしっかりとした味付けで、食べ応えは十分。島の味を満喫できるこの店ならではのメニューです。

さらに続々と登場してきた料理たち。見よ、グルメの直感を裏切らない見た目とボリューム！

舟盛りで登場したのは豪華な「刺身五点盛り（1390円）」。タコやマグロなどをはじめ、旬の魚が登場。刺身や寿司、巻き物だけでも常時10種類以上が揃っています。

豚バラやハツ、ネギなど、定番が並ぶ「串盛り」は、8点で1200円。直火で焼き上げられた串焼きも自慢のひと品なんだそうです。単品だって各2本で一律340円とリーズナブルです。
そしてサイド部門の人気メニュー、カラッと素揚げしたごぼうとグリーン野菜がたっぷりお皿にのった「ゴボーの揚げサラダ」。このボリュームで340円なんですって。シンプルながら不動の人気なのも納得です！ もちろん、これらのメニューはほんのごく一部。料理のジャンルは定番料理だけでも焼き物、揚げ物、サラダ、一品料理、ちゃんぷるー、ご飯ものと、ざっと数えても100種類はくだらず ＆M・O・R・E。冬は「おでん（650円）」や鍋料理（690円～）も味わえるんですから！ 一瞬、取材中なのを忘れて、「あのメンバーだと、この料理はマストよね」とか…。メンツや予算に応じて、思わず幹事シミュレーションしてしまうほど。とにかく使い勝手よさそうなんですよ～～。

さらにフード同様、ドリンクも泡盛、ビール、チューハイ、カクテル、焼酎などなんでもござれ。フードなしの飲み放題（2時間／一人1500円）など、お得なコースも提案してるんですよ。IKKOさんじゃなくても「どんだけ～～」と人差し指、立てちゃいますよね。短い取材時間もあっという間に過ぎ、後ろ髪ひかれつつ、店を後にしたうらそえナビスタッフ。その後、鍋メニューの誘惑と、夕食作りをサボりたい一心で、また店に再び立ち寄りまして・・。カウンターで常連のマダムA様やホール係の昴さんと楽しく談笑して、おいしいすき焼き鍋を一人で平らげてしまいました。常連マダム曰く、「通常メニューを一人分にして、とかっていうリクエストにも応えてくれるのよ。どのメニューもはずれなしで、とにかくおすすめ！ 私はね、週に3日は来てるよね、ね、す～ぐ～」。おいしいものを食べつくしていそうな風格をもち、昴さんを「す～ぐ～」と呼べる美魔女A様のお言葉こそ、今回の取材最大の収穫でした。なんくるさん、楽しい時間とおいしい料理をごちそうさまです！

 

DATA

店名	うふあがり なんくる
問い合わせ先	098-874-7098
住所	沖縄県浦添市宮城4-12-3
営業時間	17：00～翌1：00（L.O.24：00）
定休日	月曜不定休
駐車場	2台
平均予算	ディナー：2,000円～
支払い	クレジットカード：VISA、MC、JCB、DC
その他	チャージ料なし