異国情緒たっぷりのJICA国際交流フェスティバル 気分はまるで世界旅行!?

公開日 2016/12/15

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海の向こうのまだ見ぬ異国に想いを馳せ、「旅に出たい!」なんて願いを口にする…誰にでも人生に一度や二度はそんな経験があるのではないでしょうか!?(私は、しょっちゅうです)。しかーし!たとえ海を越えずとも、多額の旅費を捻出できずとも、手軽に旅気分が味わえる場所が浦添市にはあるのです!それが「JICA 沖縄国際センター」。しかも潜入したのは1年に一度行われるビッグな祭典「おきなわ国際協力・交流フェスティバル2016」!! 今回は、“一人でも多くの外国人の方との記念写真”を目標に、た〜〜〜ぷり楽しんできちゃいましたよ!

 

みんな、とにかく陽気で親切
JICA研修員との交流ブース

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まず向かったのは、JICA研修員が出迎えてくれる交流ブース。アジア・アフリカ・パシフィックオセアニア・ラテンアメリカ・アフガニスタン…などなど、様々なエリアや国のブースが並び、文化や特産品などを紹介しています。

 

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目が合うやいなや、積極的に話しかけてきてくれたのは、インド出身のミーナさん。えぇと、私の頼りない英語ヒアリング能力で聞き取ったところによると…、3ヶ月ほど日本のあちこちを周っていて、京都や石垣島も訪れたそうで…ふむふむ。文化も人も学問もとにかく日本のあらゆるものが大好き!とのこと。中でも日本のテクノロジーはとにかく素晴らしいそうで、サイエンティストのミーナさんはその勉強で来日した、と話していた…と思います。ゴリ押しする「グラブジャムーン」というライスパウダーをまるめてシュガーにどっぷりつけたスイーツをいただきましたよ。

 

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アフガニスタンのブースでは、故郷の味の試食コーナーが。ナッツ類やドライヨーグルト、レーズンなどをいただきました。ドライヨーグルトはヨーグルトを乾燥させ濃縮させた「キャンディー」だそう。個人的にはブラックピーナッツが美味しかった〜。

 

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オセアニアのブースからはパプアニューギニア出身のウェインさん。武器であり、平和な現在は農具として使っているという民具を紹介してくれました。

 

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アフリカ諸国のブースでは、浦添市にある昭和薬科大付属高校の生徒さんと一緒に記念撮影。アート部の彼女たちは出展者として今回のフェスティバルに参加したそうです。

 

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東南アジアのブースでは、マレーシアに伝わる竹笛を披露してもらいました。

 

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ラテンアメリカの研修員のみなさんと。撮影の際の掛け声は「はい、チーズ」ならぬ、「アワモリ〜!」でした。みなさん、泡盛好きなんですね(笑)

 

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続いて訪れたのは、県内の国際協力団体による展示ブース。各国の友好協会によるブースは、先ほどの研修員ブースに負けないほど国際色豊か!また、企業団体や学校(大学・高校、看護学校など)のグループは、それぞれの専門分野での取り組みを紹介する様々な展示をしていて、これまたバラエティ豊か。そんな中、民族衣装を試着する可愛いらしい女の子発見!よく似合ってますよ〜萌。

 

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私もペルーの民族衣装を着て、リャマの前でパシャリ。このカラフルな配色がたまりません〜。

 

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子どもでも簡単に作れる手作りワークショップのブース。木の実を削ったり色付けしたりして、オリジナルのサンタクロース&トナカイを制作中〜♪

 

会場の至るところで、
多彩な催しが目白押し!

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ここらで、今回のイベントの案内役を務めてくれた勝連さんをご紹介。多忙な中、うらナビスタッフへのインタビューにも丁寧に答えてくださいました。

「2016年で開催21回目を迎える今回のイベント。今年からはステージブースも設けられ、さらに見どころ盛りだくさんです。協力団体による展示や、研修生による交流ブースの他にも、セミナーやワークショップ、またオリエンテーションルームで午前と午後に分かれ行われる、JICAの事業の活動紹介と沖縄県青年海外協力協会(ボランティアOB/OG)による福島復興支援のプレイバックシアターもぜひご覧になってみてください」と、見どころを紹介してくれました。

研修員についてお伺いすると、JICAには年間、約400〜500名の外国人が訪れるそうで、スタートの1982年以来、1万1000名以上を受け入れてきたとか。国の数でいうと、164か国以上!また、今回フェスティバルに出展している国際協力団体は約30団体にものぼるそう。世界に張り巡らされたネットワークの広さに改めて感心です。

勝連さん、ありがとうございました! ではでは、ひきつづき盛りだくさんの催しものを、どんどんご紹介しますね。

 

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今年から会場のエントランス付近に設けられた特設ステージ。こちらでは、各国の民族ダンスから沖縄のエイサー・空手まで華やかな演舞が繰り広げられていました。写真は沖縄尚学高等学校の地域研究部の生徒たちによるダンス。台湾アミ族の民族舞踊を披露してくれたのは1年生のみなさん。そして先輩・2年生はインド舞踊の担当です。

 

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ステージを終えた生徒たちを突撃撮影!男子部員は勇壮なエイサーを魅せてくれましたよ。

 

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体育館ではアフリカの現代アート・ティンガティンガのワークショップが開かれていました。“ティンガティンガ”とは、タンザニアで生み出された絵画の手法のこと。マゾニットという建築資材にペンキで動物や植物などの自然風景が素朴なタッチで描かれています。カラフルなグラデーションの背景も特徴的です。

 

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講師を務めるのは20年ほど前に本国タンザニアで絵を学んだ大川さん。先生の指導のもと、みなさん自由に描いていて楽しそう〜。

 

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オリエンテーションルームでは、JICAでの取り組みについて、様々なプログラムの発表が行われていました。「JICAでは研修員の受け入れ以外にも様々な取り組みが行われています」とは勝連さんの言葉ですが、ホント、幅広い活動を行っているんですね〜。沖縄は島国で亜熱帯気候なので、環境が似た国々との交流やサポートが多いのも特徴の一つだそうですよ。

 

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時は変わって午後のオリエンテーションルーム。福島復興支援のプレイバックシアターが行われました。復興支援の際に実際に起きた問題点などを、役者さんが即興劇を演じながら説明していくので、とても分かりやすかったです。

 

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こちらは図書室。専門書がやはり多いそうですが、普段から一般の方にも公開しているので、学生さんの勉強の場として穴場の図書室でもあるようです。

 

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会場内にはファミリーに嬉しいキッズスペースもあります。こちらでは、時間に応じて様々な言語による読み聞かせも行われていました。

 

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特設ステージの前では、オークションも!活気良く読み上げられた商品にオーディエンスの言い値が飛び交い盛り上がりを見せていました!

 

食の魅力もたっぷり堪能!
OIC食堂と特設の多国籍屋台!!

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さあさ、イベントのお楽しみの一つ、それは「食」! 普段の食卓では見慣れない異国感満載の料理も目白押しですよ〜。まず訪れたのは2Fの「OIC食堂」。日替わりのメニューがバイキング形式で堪能できて、おトク感もバッチリの食堂です。ちなみにこちらの食堂は、イベント時でなくても一般の方が訪れることが可能なんですよ!

 

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この日はイベント中ということもあって、中庭まで溢れる人、人、人!解放感あふれる中庭での食事は気持ちよさそう〜。「OIC食堂」のご利用については、うらそえナビのこちらの記事でもご紹介していますよ。


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そして、このイベントならではのお楽しみ、多国籍屋台にも行列が〜!!!ネパール・トルコ・ベトナムにミャンマー料理…食欲そそるスパイスの香りを漂わせながら絶賛営業中なのであります!

 

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うらナビスタッフも狙いを定め、列に並び、お目当てのご馳走をゲット!ベトナム屋台からは『バインミー』、ネパールカレー屋さんでは『バターチキンカレーライス』と『ラッシー』、そしてアジアン屋台ではこれまたボリューム満点な『バーベキューチキンサンド』を。こんな振り幅の広い料理を一気に味わえるなんてっ!楽しすぎます。

 

いよいよ ベントのクライマックス!!
ステージショー「世界の歌と踊り」

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そうこうしている間に、体育館ではイベントのラストを盛大に盛り上げるショー「世界の歌と踊り」がスタートです。館内にはたくさんのお客さんがスタンバイ!いよいよ舞台の幕あけです。

 

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まずはアジアの国々の研修員たちが、自国の民族衣装を身に着け登場。ファッションショーのスタートです。その後、それぞれの国の音楽が鳴り出すと、自分たちの国に伝わる民族舞踊を披露してくれました。

 

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こちらはアフガニスタンの研修員による踊り。1曲目の『アタン』という伝統舞踊は、どうやってリズムをとっていいのか分からない、なんとも不思議な音楽。でも、輪になって踊るみんなの息はぴったりなのが不思議です〜。

 

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アフリカの研修員のダンスはお芝居仕立てに。お姫様が結婚相手を品定めするためのダンスです。国王が選んだ婿候補を、なんと姫は却下! 自らお婿さんを選び、一緒にダンスを踊り始めると会場も大盛り上がり!

 

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続いて、オセアニア地域(ミクロネシア・ポリネシア・メラネシア)の研修員の登場です。その瞬間! あたたかな風が吹き、波の音が聞こえてきたような…会場の雰囲気も一気に変えてしまう見事なダンスでした。

 

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最後を締めくくるのはラテンアメリカの研修員。大きくひらひらとなびく女性の鮮やかなスカートが印象的。1曲目の『メレンゲ』の後は、日本人でも聴きなじみのある『マカレナ』を披露してくれましたよ。

 

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その後、ダンスを披露し終えた研修員のみなさんが、とても楽しそうに会場のお客さんを呼び込みます! 臨場感たっぷりのダンスにエキサイトしたお客さんたちは迷わず前へ出て楽しそうに踊りの輪に加わります!そしてそして、えんもたけなわ…といった雰囲気の中、大トリで流れたのは、まさかの「PPAP」…。会場が一体となって「ペンパイナッポーアッポーペーン♪」と、今や世界共通語となった言葉を叫んでおりました。

以上、イベントレポートでした。もう、とっにかく濃い〜イベントでした。こんなにたくさんの外国人のみなさんと、たくさんの異国文化に触れた日はありません!「世界旅行の気分」も言い過ぎではないでしょう!? イベントは終わってしまいましたが、JICAでは2か月に一度「ふれあい講座」が開催され、研修生と会える機会もあるんですよ。他にも、食堂や図書館、各国の民族衣装や民具などが展示されたホールなど、フェスティバルじゃなくても気軽に訪れることができるので、みなさん、ぜひ足を運んでくださいね。そして、来年のイベントもお楽しみに〜♪

 

おきなわ国際協力・交流フェスティバル
https://www.jica.go.jp/okinawa/enterprise/kaihatsu/festival/index.html

 

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。