【のんびり散策】浦添大公園で散歩してみよう(憩いの広場ゾーン)

公開日 2017/11/07

「浦添大公園」は、浦添市の北東部にある宜野湾市と隣接した場所に位置し、都市部近郊でありながら、森林浴や川のせせらぎの音が聞こえる自然豊かな安らぎ空間が味わえます。全長90mのすべり台や標高130mの展望台等あり、市域が一望できます。浦添市に住んでる方にとっては馴染みの公園ですが、子どもの頃や子どもを連れて遊ぶことがあるイメージではないでしょうか?
目的ごとにいろいろな楽しみ方が出来る浦添大公園の魅力を、学芸員の比嘉正一さんと「散歩してみよう」「遊んでみよう」「学んでみよう」の3つの目的に分けてご紹介していきます。

森林浴で深呼吸
憩いの広場ゾーンを散歩してみよう

憩いの広場ゾーンは、大部分が木々に囲まれ、ゆんたくひろば、こどもひろば、多目的広場、牧港川沿いの散策路等、4つのエリアを中心に構成されています。

芝生広場浦添大公園(憩いの広場ゾーン)

さあ散歩スタートです。憩いの広場ゾーン側の駐車場を背にして右方向に行くと、琉球石灰岩でできた階段があります。濡れると滑りやすくなるので十分気をつけてください。これを下りて行くと牧港川が出てきます。

琉球石灰岩石段

向こうに見えるのが第一橋ですが、左側には市民のボランティアの皆さんが植林した木があります。ツマベリチョウの幼虫が食べるギョボクとシロオビアゲハやナガサキアゲハの幼虫が食べるシークワーサーとオオゴマダラの幼虫が食べるホウライカガミです。

第一橋

食そう

ホウライカガミに近づいて昆虫の観察をしてみましょう。オオゴマダラの幼虫はいるかな~

ホウライカガミ

オキナワウスカワマイマイです。

カタツムリ

マダラコオロギが隠れていますね。

バッタ

オキナワヤマタカマイマイです。

かたつむり

アオミオカタニシです。これはタニシの1種なのですね。

タニシ

あーいました!オオゴマダラの終齢期の幼虫です。しばらくするとこれが金色の蛹になるそうです。鳥などの天敵は、金色に輝く色をエサとみなさないそうです。種を残していくための知恵ですね。

オオゴマダラ終齢期幼虫

貝や昆虫の観察はこれくらいにして、次は森林浴をしながら樹木を観ていきましょう。第一橋を渡って対岸を上流に向けて進みます。川のせせらぎを聞きながらの森林浴は気持ちいいですよ。

憩いの広場ゾーン(森林浴)第一橋川のせせらぎ

大きな白い木が現れました。クワノハエノキという木で、この木の葉を県指定天然記念物のフタオチョウの幼虫が食べるそうです。

クワノハエノキ

続いて2番目の橋が現れましたよ。干支橋です。その名のとおり、橋の欄干には12支の装飾が施されています。中国で縁起が良いといわれている酉が一番最初に来ています。

憩いの広場ゾーン(干支橋)干支橋酉

さらに遊歩道を進むと巨大なガジュマルが現れます。森の精霊のようですね。

巨大なガジュマル

こんな珍しい木もあります。リュウキュウハリギリという木で、かえでのような葉ですが、木肌のところどころに刺があります。

リュウキュウハリギリリュウキュウハリギリの刺

足元に目を向けると枯葉と間違えそうなアフリカマイマイ。上を向くと鮮やかなベニツツバナ。ここは自然の宝庫ですね。

木の葉のような貝きれいな花

しばらくすると3番目の橋が見えてきました。当山橋と普天間街道 当山の石畳道です。琉球王国時代の首里城と沖縄本島を結ぶ街道が石畳の道として残っています。 この道は「普天間街道」の一部で、琉球王国時代の古くから信仰されている「普天満宮(ふてんまぐう)」の参道として賑わいました。 修復保存されている部分は全長約200mで、川に架かった「当山橋」や「馬転ばし」と呼ばれるほどの急坂が続き、交通の難所として知られていました。 そのたたずまいは、いにしえの香りが漂い旅情を誘います。

憩いの広場ゾーン(当山橋)当山橋石畳普天間街道

ここで折り返しです。来た方向に戻ります。いろいろな大木に目を奪われます。タブの大木が現れました。

タブの大木

モクマオの大木です。

トキワギョリュウ

このような植物もあります。オオバギといって紙のない時代は、ユウナと共に、この葉をトイレットペーパーとして使っていたそうです。葉の裏側には抗菌作用があるそうです。

オオバギ

遊歩道に沿って行くと多目的広場に出ます。

憩いの広場ゾーン(多目的広場)

遊歩道

芝生広場2

多目的広場には、トイレや自動販売機もあります。ベンチに腰掛けてちょっと休憩。爽やかな風が吹いて気持ちいいです。この広場の周りには沖縄っぽい大きな木や花がたくさんあります。多目的広場のシンボルツリーであるガジュマルにトックリキワタ。

毎年6月に浦添大公園主催でグラウンドゴルフ大会が多目的広場で開催されますが、このガジュマルの木陰は格好の休憩場所になるそうです。また、あるときはツリークライミング同好会の方々の練習場所にもなるそうです。

シンボルツリー

トックリキワタは、木の幹の形がとっくりに似ていることから別名よっぱらいの木と呼ばれます。秋になるときれいなピンクの花をつけることから街路樹でよく使われます。

木

ハイビスカスにタイワンレンギョウといった鮮やかな花も咲いていました。

綺麗な花綺麗な花

こんなゆんたく広場もあります。中央で演劇やダンスなど出来そうですね。保育園の運動会やお遊戯会でよく使われるそうです。

ゆんたく広場2

これで憩いの広場ゾーン一周です。所要時間はゆっくり歩いて1時間くらいです。自然の植物や生物の宝庫「憩いの広場ゾーン」です。ウォーキング・ピクニック・自然観察・歴史学習といろいろな楽しみ方のできる浦添大公園「憩いの広場ゾーン」へお越し下さい。

 

憩いの広場ゾーン側の駐車場について

浦添大公園 憩いの広場ゾーン入口は沖縄紙業さんの前あたりにあります。大型車両が行き来していますのでお気をつけ下さい。

憩いの広場ゾーン(入口)憩いの広場入口沖縄紙業

入口を入ると左右に駐車場が2箇所あります。合計45台駐車可能です。

憩いの広場ゾーン(駐車場)憩いの広場駐車場憩いの広場駐車場

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。