島桑スイーツ開発 学生部門 浦添工業高校 調理科の挑戦!

公開日 2014/09/18

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みんなの笑顔とやる気に圧倒される、 浦工調理科1年生のチャレンジ編

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まず、最初にうらそえナビが潜入したのは、浦添工業高校。浦添市の特産物である桑の実を使った料理&商品開発を競う「第3回 桑っちーコンテスト」の学生部門に、調理科の1年生がチャレンジするということで、教室にお邪魔させていただきました。夏休み期間中にも関わらず、教室内は満員御礼!全11チームに分かれて桑スイーツ作りに励む彼らですが、なんでも、今日は8チームも登校しているとのことです。

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みんなの意気込みを物語る、出席表を埋めつくさんばかりの○印。それではさっそく、各チームを回ってみたいと思います!

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「ねぇねぇ、何を作っているの?」「あ…スポンジケーキです。生地の中に、桑の実のムースと葉のムースを、二層にして入れようと思って」「えー!すごくおいしそう!」「あ、ありがとうございます」「・・・(なんか忙しそうだな)」

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「こちらは何を作っているチーム?」「どら焼きですよー。葉を練り込んで抹茶っぽくなった皮に、つぶあんを挟み込みます」「和風なんだね!おいしそう!考えたのは誰?」「うーん…」「・・・(こちらも忙しそうね)」

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つまりは、こういうことなのです。みんな真剣すぎて、話をする余裕がないのです。高一の夏の真剣な戦いに水を差してはいけないと、遠目に見守るうらそえナビ。もう、2班に代わってごみ捨てでもしておこうかしら…。というか、この当番表、懐かしいな。

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と、そんな中、さっそく完成チームが登場。すかさずにじり寄る、うらそえナビ。笑顔の二人が手にしているものは?「プリンです。桑の実と葉を使ったクリームを使っています」。桑の葉の粉末を入れるタイミングに苦戦したというこちらの作品、抹茶のような芳醇な味わいを彷彿とさせる一品です。

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その名も「沢岻山(たくしやま)プリン」。浦添市の地名の一つで、高台にある沢岻にちなんだ作品です。まさに、浦添市が誇る「桑っちーコンテスト」にぴったりのネーミング!

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続いて、こちらのチームも完成。見せて見せてー!みんなが手にしているのは、桑の葉を使ったムースでした。

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まるで既製品のような美しさにうっとり。上部のトッピングは一品ごとに異なっていて、個性が感じられる仕上がりです。

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「どの皿に盛り付けるかー?」「ねー!あれ取ってー!」「これヤバいだろ」…教室内ではあちらこちらから掛け声が飛び交い、なんとも熱気に満ちた雰囲気。そんななか、「5対4で沖尚負けてるってよー!」の、ツルの一声が。実は、ただいま夏の甲子園3回戦試合の真っ只中。強豪として名高い沖縄尚学高校が出場していたのでした。みんな真剣に取り組みながらも、やはり試合の状況は気になる様子。試合結果を受けて、「えー!!」「がんばれー!」の声が湧きあがったことは、言うまでもありません。

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さて、こちらのスイーツ戦も、順調に進行中ですよ。みんなの中でも、ひときわ活気があったのが、こちらのチーム。ミルフィーユのように何層にも重ねたクレープに、桑の葉のソースをかけた、手の込んだ一品を作っていました。

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携帯電話で音楽をかけながら、テンション高めでの作業です。携帯の裏に書かれた「心の友」という言葉に、懐かしい感情を覚えるのでした。いいね、青春だね。

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あれ?こちらはお一人?「あ、僕、三年生なんで…。つまみ食いのつもりが、なんか、流れでやることになっちゃいました(笑)」。いいねいいね、先輩も青春。

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そうこうしているうちに、完成チームが続々と誕生。こちらは、最初に話を聞かせてくれた、スポンジケーキを作っていたチームの作品です。二層のムースの上から、桑の葉の濃厚なソースがかけられた、洋風テイストの一品。作品名は?「あ、まだ考えてないやー。どうする?」。元気な女子チーム、相談にも花が咲きそうです。

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そしてこちらでは、どら焼きチームも完成。「浦工の桜並木をイメージして、桜の焼印を押しました」との、こだわりスイーツ。作品名は「さくわ どら焼き」。うーん、おいしそう!

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最後に、先ほどの元気な男子チームも完成です。作品名は「桑茶レープ」。桑とミルクレープをかけたネーミングセンスがキラリ。練られていたのは作品だけじゃなかった。さすがです。

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こうして、うらそえナビがみんなのもとにお邪魔しながら話を聞いている最中も、未完成チームは完成に向けて精を出し、完成チームは、ああでもないこうでもないと、飾り付けや盛り付けを議論しています。一生懸命なその姿は、思わずみんなに一等賞をあげたくなるほど。しかし、現実は厳しいもの。コンテストに出品できる作品数は、一校につき5作品までなのです。つまり、全11チームのうち半数以上の作品が、コンテストの日の目を見ることなく、散り去る運命にあるということ。そして実は、今日がその校内品評会の日。できあがった作品を、これからみんなで見て、食べて、出品作品の多数決をとるとのことです。はたして、結果はどうなることやら。

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ちなみに、この日は彼のLINEでの呼びかけで、みんなが集まったのだそう。話によると、彼らと先生のやり取りの中心には、LINEが使われているのでした。たしかに、便利だもんね、LINE。しかし、どうしても時代の移り変わりを感じずにはいられない今日この頃です。Pメールが懐かしい。

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と、このへんで、そろそろタイムアップ!品評会のその前に、みんなで集まって記念撮影をパチリ。「第3回 桑っちーコンテスト」に残る5品はどのスイーツになるのか、そして、優勝を勝ち取る作品はいかに?!…この先は、コンテスト当日のお楽しみです。それにしても、みんなの笑顔が眩しくて眩しくて。いつかは今日という日も思い出になるのかなぁ、なんて、甘酸っぱい気持ちになりながら、元気な「ありがとうございましたー!」の声を背中に、浦添工業高校を後にするのでした。みんな、がんばってねー!
 

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