第38回浦添てだこまつりを100倍楽しむ 「浦添三大王統まつり」の見どころを大公開!

公開日 2015/07/13

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全国の浦添ファンの皆さん、お待たせしました!この夏一番のお楽しみ「第38回 浦添てだこまつり」が2015年7月17日(金)・18日(土)・19日(日)の3日間にわたって開催されます。中でもクライマックスとなるのが、18日(土)に行われる「浦添三大王統まつり」。地元浦添を拠点に活動する琉球和太鼓集団「鼓衆(ちぢんしゅう)」の演奏にのせて、沖縄の歴史絵巻を演舞で表現します。今年も本番を目前にして、鼓衆の皆さんの仕上げは万全。今回はそんな彼ら&彼女らの練習風景と合わせて、浦添三大王統まつりの魅力をサクッとご紹介します。

古琉球時代の浦添の栄華を
今に伝える歴史絵巻

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今年の「浦添てだこまつり」は、浦添市市制45周年記念。3日間の期間中、前夜祭、ゲストコンサート、ハーリー大会、花火ショーなど、さまざまなイベントが行われます。メイン会場は、われらが東京ヤクルトスワローズのキャンプ地・浦添市民球場があることでも有名な、浦添運動公園。「浦添三大王統まつり」は18日(土)18時40分から、同公園内にある浦添市陸上競技場で開催されます。

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ところで「浦添三大王統」って何だかご存じですか?浦添では琉球王国成立前の12世紀から15世紀初頭にかけて、舜天王(しゅんてんおう)・英祖王(えいそおう)・察度王(さっとおう)に代表される3つの王統が誕生しました。浦添グスクを拠点に「中山国」を築いて栄華を極め、察度王の時代には琉球史上初めて、中国と正式に交易を開始しました。そんな歴代3王の功績をたたえ、当時の繁栄の様子を壮大な歴史絵巻に仕立てたのが「浦添三大王統まつり」です。

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歴史絵巻は時代を追って進行します。演目「戦乱の時代」では、2人の武将が戸板に担がれてにらみ合う「支度」と「空手」の演武で、浦添王統成立前の乱世を描きます。

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続く演目「龍宮の舞」では、舜天王統の誕生により、戦乱から解放された民衆の喜びを表現。古典音楽でおなじみの「瀧落し」の太鼓、エイサー演舞などが催されます。2015tedakofes05
時は進み、浦添を拠点とする中山国は勢力を拡大。英祖王統時代のにぎわいの様子を、旗頭、龍神の舞、獅子舞、空手演武などを通じて披露した後、察度王時代に執り行われた冊封使歓待の儀式を、厳かに再現します。そして最後の演目「御庭の宴」では、出演者と観客が入り交じり、カチャーシーで締めくくります。

 

大迫力の演奏&演舞で会場を盛り上げる
太鼓のプロ集団「鼓衆(ちぢんしゅう)」

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「浦添三大王統まつり」を語る上で欠かせないのが、地元浦添を拠点に活動する琉球和太鼓集団「鼓衆 若太陽(ちぢんしゅうわかてぃーだ)」の皆さんです。太鼓の迫力ある響きと軽快なリズムで会場を盛り上げ、時には自ら主役になって、華麗なパフォーマンスを繰り広げます。

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実は現在の「浦添三大王統まつり」の礎を築いたのは、鼓衆の皆さんです。設立メンバーの一人で、現在3代目リーダーを務める外間則光さんによると、「結成2年目1994年から『太陽の邦うらしー』として当初100名でスタートし、結成5年目の1997年、浦添てだこまつりの目玉にしよう!と、鼓衆に所属する市内の小中学生300人を集めて、古琉球時代の浦添をテーマにした“太鼓カーニバル”を開催したのが始まりです」とのこと。その後は毎年少しずつ演目に改良を加え、07年から「浦添三大王統まつり」が正式名称になりました。

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鼓衆のメンバーは現在150人ほど。太鼓のプロフェッショナル軍団「若太陽(わかてぃーだ)」を筆頭に、小中学生の上級者を集めた鼓衆グループ、国際交流の架け橋を担うアメリカ・シアトル支部など、14グループで構成されています。各種イベントへの出演依頼も多く、「活動日数は年間100日以上」と外間さん。なかでもてだこまつりは、全メンバーが一堂にそろって演舞を行う貴重な機会です。今年は行列の王妃役がシアトル支部から参加予定。まつりに華やぎを添えてくれそうです。

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本番が近づいてくると、練習にも一段と熱が入ります。この日はまつり会場の浦添市陸上競技場で、子どもたちのグループによるリハーサルがありました。演舞ごとの立ち位置の確認や、入退場の練習が繰り返し行われています。

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子どもたちの表情は終始生き生き。5歳から鼓衆に参加しているという小学6年生の野崎乃愛さんは、「最前列で演舞をするのは今年が初めて。楽しんでもらえるように精いっぱい頑張るので、ぜひ会場へ遊びに来て下さい」と笑顔。また同級生の砂川和奏さんも、「友だちが踊っている姿に引かれて、小学校に上がってから参加しました。日ごろの練習の成果を、たくさんの人に見てもらえるのが一番のやりがいです」と明るく答えてくれました。
この日の皆さんの練習の様子は、下の動画でも少しだけご紹介しています。



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練習風景を温かく見守りながら、「大切なのは、観客との一体感。演奏後に“チムドンドンしたさあ~!”と言ってもらえたら、最高にうれしいですね」と話す外間さん。鼓衆で得た経験や思い出は数知れず、「古典芸能から現代音楽まで、あらゆるジャンルの音楽とセッションできることが太鼓の魅力。鼓衆の活動を通じて、全国のいろいろな人と出会うことができました」としみじみと語ります。最後に今年の見どころを尋ねると、「全体的な構成は昨年とほぼ同じですが、唯一異なるのは、市制45周年を記念したセレモニーを行うこと。龍虎のダイナミックな演舞を予定しています」と教えてくれました。

 

フィナーレは感動の花火ショー
この夏とびきりの思い出に

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さあ、浦添の歴史と太鼓の演舞にガゼン興味が湧いてきたところで、最後にもう一つだけお役立ち情報を。浦添王統まつりの最後の演目が終わると、間もなく花火ショーが始まります。打ち上げ時間は20時40分から約20分間。カチャーシーの熱気と興奮が冷めやらぬ会場で、頭上近くに眺める花火は格別です。この夏とびきりの思い出に残ること間違いなし!

 

浦添三大王統まつりや花火の詳しいスケジュールはこちらで確認できます。

第38回 浦添てだこまつり イベント詳細

昨年のまつりの様子もこちらで紹介しています。

▶︎熱い、暑い、厚い! 第37回浦添てだこまつりへ!

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