国道58号線を安謝の陸橋側道へ降り、勢理客の交差点を内間方面へ。この道沿いに「串かつ内間の真寿」はある。兵庫県の居酒屋で修行した店主が、母親の店を引き継いだ。瓦屋根の古民家のような店内は、半座敷のテーブル席、掘りごたつ式のテーブル席があり、少人数でも大勢でワイワイと楽しむにもぴったり。奥にはカウンター席もあるので、一人で来ても安心。大将が調理しながら話し相手になってくれる。

仕入れは魚も肉も野菜もすべて大将自ら行っている。修行の地が兵庫県だったので、味付けは関西風。そのせいか、ウチナンチュだけではなく、本土から移住してきた人もお客さんに多いという。炭火焼きに使う鶏は、金武町産の地鶏を使用、30種ある串かつも1本99円で「おまかせ10本盛り」は900円と嬉しい価格設定。団体で入ったときに頼みたい舟盛りも、8～10人前ながら7000円～(その日の仕入れ状況で中身が変わる)とリーズナブル。

メニューは刺身、炭火焼き、串かつはじめ、にぎり寿司や揚げ物からご飯もの、ピザ、馬刺し、デザートのワッフルなどなど、実に120種類ほど。すべて作り置きはせず、注文を受けてから調理すると、美味しいものを美味しく食べてもらおうという姿勢も嬉しい。お酒も泡盛、日本酒、焼酎、カクテル梅酒、果実酒など充実のラインナップ。“旬の旨い物なら産地にこだわらない”という大将は、あまり沖縄では食べられないようなものも味わって欲しいという。「たとえば鱈の白子とか、こっちではあまり食べたことがないようなものを出したときに、喜んでもらえると嬉しい」という大将の人柄も、この店の居心地が良い理由のひとつなのかも知れない。