一品ものから懐石料理まで多彩なおもてなし
腕利き料理職人が潜む気軽な居酒屋

浦添市の新たな特産品として、島桑の葉や実を使ったメニューを開発しようと、2014年9月8日（桑の日）に開催された「第3回 桑っちーコンテスト」。我がうらそえナビでも以前にコンテストの様子をご紹介しました。

このコンテストにおいて「料理・加工食品部門」の最優秀賞を受賞した「桑の葉を使って、新しい桑っちすし天ぷら」を生み出した料理職人 知念司さんが営むのが、居酒屋「ゆうづき」です。県道251号、通称「パイプライン」沿いにあるお店へ、がちまい（沖縄方言で「食いしん坊」の意）スタッフ、出かけてきました〜♪

料理を待っている間にお店の様子をレポートしましょう。店内はゆったりとした掘りごたつ席とカウンター席。どちらの座席も革張りで落ち着いた印象です。

おっと、額装された大小さまざまな賞状がずら～～。浦添市主催のものから沖縄県知事賞、さらに日本料理技能向上全国大会 の郷土料理部門において経済産業大臣賞、厚生労働大臣賞なるものも！ すかさず「日本料理技能向上全国大会」とググッてみました。…日本料理のプロ調理師が、「自由出展」「郷土料理」「技能コンクール」の３部門に分かれて創作料理を展示し、日ごろの努力と練磨の成果を競う「日本料理の美と技の祭典」。優秀作品には大臣賞ほか各賞が授与…って。こんなすご腕職人が潜んでいるとは・・・。
そうこうしているうちにお目見えしたのは、ウワサの「桑っちすし天ぷら（750円(税別)）」。ぱっと見、おどろいたのはグリーンの寿司飯と、うっすらと衣の付いたのり。寿司を揚げるってどんな食感なんだろうとみなさんも興味シンシンでしょう？  知念さん曰く、「桑の葉を試したときに、焼いたり、揚げるとさらに香りが出ることに気づきました。和食で新しい料理をイメージして、寿司を天ぷらにしたらおもしろいと思ったんです」。たしかに奇抜なアイデアですよ、知念さん！ 衣にも寿司飯にも桑の葉を入れ、桑塩で食べるという、ザ・桑づくしの一品。味はうす～くつけられた衣が軽やかで脂っこさはなく、寿司飯もさっぱり酸味が利いていて、中のうなぎ、卵、チーズといった濃厚な具材との組み合わせもばつぐん。それにしても、桑の葉のよい香りが口の中にふわ～～。まさにこの店ならではのメニューです。

桑の葉寿司のようなアレンジメニューのほかにも、居酒屋のテッパンメニューや定番の沖縄料理、ピザなどの洋食メニューと、用意されたメニューは150種類以上。沖縄風の豚の角煮としておなじみの「ラフテー（680円(税別)）」も、ニンジンが花形に飾り切りしてあり、なんとも上品。

知念さんおすすめとのことで、もう一品登場したのは「出し巻き玉子 天つゆおろしがけ（650円(税別)）」。しっかりとられた出汁と、ふわっふわの玉子！ 料亭さながらの出し巻き玉子の味わいにうっとり、思わず笑顔になっちゃいます。

料理のお供にもってこいのお酒も抜かりなし。うちなー料理と一緒に楽しみたい泡盛約10種を筆頭に…

焼酎、日本酒、女性におすすめのカクテルも、ざっと50種類はありそうな充実ぶり。幹事さん必見の飲み放題コースだって良心的です。料理18品と3時間飲み放題の満月プランは一人3000円、料理6品で2時間半飲み放題の半月コースは2500円。

さらにこちらでは、知念さんが手掛ける懐石料理もオーダー可能（予約制）。小鉢、お造り、煮物からデザートまで豪華なコースメニューになっているうえ、人数や予算に応じてくれるので特別な機会に利用するのもいいですよね。

ふと、素朴な質問がムクムク。知念さんほどの腕前なら、料亭とかホテルとか活躍の場はたくさんあるはずなのにどうして居酒屋という庶民的なスタイルを？ 「たしかに同様のことを言われることもありますが、私にとってはどこで料理しても気持ちは一緒、多くの方に食べていってほしい一心なんです。コンクールには技を磨くために挑戦してますよ」。まだまだ現在進行形のゆうづきさん、次の来店が楽しみです♪

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