ハイレベルの戦い、第3回「桑っちーコンテスト」結果発表!

公開日 2014/09/23

tokusyu-simaguwaCon-bn

tokusyu-simaguwaCon-01
浦添の島桑の葉粉末と実を使ったメニュー開発コンテスト「桑っちーコンテスト」も今年で3回目。9月2日に一次審査が、9月8日には二次審査が行われました。最終に残ったのは、料理部門10点、菓子部門10点、学生部門4点。この中から料理部門、菓子部門は最優秀賞、優秀賞、優良賞が1点ずつ、また、今年から新設された学生部門は各学校1点ずつ最優秀賞が選ばれます。「くわっちー」とは、沖縄の方言で「ごちそう」を意味する言葉。はたしてどの作品が「くわっちー」王者に輝いたのでしょうか!?

50名分の試食が待ち受ける会場

tokusyu-simaguwaCon-02
各参加者は、二次審査のための約50名分の試食、展示用の完成品を準備します。11時までに搬入とのことですから、きっと朝から準備されたことでしょう。みなさん、お疲れさまです!

tokusyu-simaguwaCon-02-1
審査員は全24点の試食をし、地域性、独自性、美味しさ、外観、市場性の項目の基準に応じて審査をするのです。我々うらそえナビは、直接審査には関わりませんが、参加者の心意気に報いるためにも試食は完全制覇するつもりです!(うふふ♪)

tokusyu-simaguwaCon-03
審査員は専門審査員7名と市民審査員30名から構成されています。浦添市内の自治会や商工会議所、JAおきなわなど、さまざまな団体の方がいらしています。

tokusyu-simaguwaCon-04
tokusyu-simaguwaCon-05
ひときわ目立つ市民審査員は、男女6名の浦添商業高校の生徒たち。総合ビジネス科で商品開発の勉強をかねて来ているそうです。「『おまえたちだけいいなー』とかいわれなかった?」「俺たちは舌が肥えているから選ばれたんっす」男子=野球部で坊主=色黒。女子=ロングヘア=かわいい。どう見ても「絵になる若者」という基準なのでは? という疑問を抱えつつ、6人の黄金の舌にも期待しましょう。

審査の待ち時間で「桑の日」制定記者会見

tokusyu-simaguwaCon-06
ここでちょっとおさらいです。なぜ桑なのか? 浦添市では、遊休耕作地を利用した養蚕事業を推進しています。夏と冬に余ってしまう桑葉を有効活用するために地域特産品開発に取り組んでいるというわけです。桑の葉は沖縄独特の「島桑(しまぐわ)」と呼ばれる品種で食物繊維やカルシウム、鉄分、ビタミンB2が豊富なのです。また、桑の実は機能性食品として効能が期待できるそうです。過去、第一回~二回の参加事業所では、これまで18品目が商品に。今回、浦添市多角的蚕糸絹産業創出協議会で9月8日を「クワの日」として制定し、記者会見を行うことになりました。


tokusyu-simaguwaCon-07
記念品の盾は、桑の木で作った特注品。もちろん形も桑の葉。

tokusyu-simaguwaCon-08
ロビーでは、うらそえナビで紹介した学生たちのリポートを流してくれています。う、うれしい。うらそえナビのこちらのリンクからご覧いただけます。
http://www.urasoenavi.jp/tokushu/2014090100012/


tokusyu-simaguwaCon-09
おふたりが奏でているのは、なんと桑の木で作った特製の三線。どこまでも桑にこだわる趣向のようです。

いよいよ発表!まずは料理部門

tokusyu-simaguwaCon10
集計が終わり、審査発表の時間が近づいてきました。応募事業者も登壇し、改めて作品が紹介されます。

tokusyu-simaguwaCon11-1
tokusyu-simaguwaCon11
最優秀賞を受賞したのは、「桑の葉を使って、新しい桑っちすし天ぷら」ゆうづきの知念司さん。うなぎ、チーズ、卵を具にした巻き寿司。巻くのりは天ぷらにし、その衣にも寿司飯にも桑の葉を入れ、桑塩で食べるという桑づくしの一品。「桑の葉を試したときに、焼いたり揚げたときに一番香りが出ることに気付きました。和食で新しい料理をイメージして、寿司を天ぷらにしたらおもしろいと思ったんです」。

tokusyu-simaguwaCon12
優秀賞は、「島豚の桑の葉パン粉焼き 桑の実のバルサミコソース」ナチュラ―レの上原恵一さん。「桑の葉のパウダーは思ったより香りが弱かったので、パン粉とチーズ、桑の葉をあわせてバランスを調整していきました」。ちなみに、料理部門のうらそえナビのお気に入りは、この作品。冷めても(試食なので当然冷めてるんですけどね)さくさくのパン粉、ソースとのバランスが絶妙です!

tokusyu-simaguwaCon13
優良賞は「県産島豚のポワレ てだ桑彩り二種ソース」。くいものBARたくし屋の新里秀文さん。「抹茶に似ている桑の葉の粉末をバジル風に、桑の実を赤ワインソース風に仕上げました」。

甲乙つけがたいお菓子部門を制したのは?

tokusyu-simaguwaCon14
tokusyu-simaguwaCon15
最優秀賞「桑っちーショーソン」ブーランジェリー・ア・テットの松田哲治さん。「フランスにショーソンという葉っぱのお菓子があるんですが、それの浦添版です。桑の葉をたくさん使うことを考えました。もちろん葉の形は桑の葉を意識しています」

tokusyu-simaguwaCon16
優秀賞は「うらそえ単衣 ヨーグルト桑ベリーマッセ」ベーカリーアルペンローゼの山城興光さん。「桑の実をどうやって引き出すか悩みました。このグラデーションは最近復元された浦添型(うらしーがた)をイメージして作りました」前回に引き続き2度目の優秀賞です。

tokusyu-simaguwaCon17
優良賞は「桑の実ソルベ」スノーラグーン(株)Zenエンタープライズの具志堅全友さん。「2年連続で賞をいただいてうれしいです。見た目も鮮やかで桑の葉を使った去年より、すんなりできました」前回は最優秀賞を獲得しています。ちなみにお菓子部門のうらそえナビいちおしは、断トツでこちら!たくさん試食した中で冷たいシャーベットは有利だったことは否めません!

うらそえナビ注目の学生部門の最優秀賞は!

tokusyu-simaguwaCon19
tokusyu-simaguwaCon18
琉球調理師専修学校「桑のフロマージュムース」山城興之助さん、玉榮良里さんペア。主に玉榮さんがアイデア、山城さんが試作・仕上げを担当。「シンプルにかつ桑の特徴を出したかったので三層にしました。桑の実の部分は最初茎の食感が残るのでうらごししてゼリー状にしました」。

tokusyu-simaguwaCon20
なんと、お菓子部門で優秀賞をとった山城さんはお父さん。親子W受賞です!「山城さん、息子さんのお菓子の感想は?」「普通だね」ばっさり…。そ、そこは盛り上げていきましょうよ〜!

tokusyu-simaguwaCon21
tokusyu-simaguwaCon22
浦添工業高等学校調理科「くわもっちゃん」島袋友希さん。みなさん、彼の姿どこかで見た覚えがありませんか?前回のうらそえナビ「桑っちーコンテストに挑む学生たち」で登場した唯一の3年生です。「皮にも餡にも桑を使って、自分が食べたいと思ったものを作りました」「まぁ、1年生の中の3年なので余裕です」と1年生が聞いたら反感かいそうなコメントもご愛嬌。でも将来は別の仕事をしたいんですってよ(内容は秘密)。これだけの腕があるのにちょっともったいない…。


tokusyu-simaguwaCon23
あっ、松本市長! 表彰式は終了してしまいましたが、忙しい公務の合間を縫って、出品された各事業所の試食と、受賞された事業所の皆さんへの激励に駆けつけてくれました!力作揃いの桑料理を堪能しつつ、女子高生に囲まれて幸せそうです。こうして、悲喜こもごもに幕を閉じた今年の桑っちーコンテスト。今回受賞した作品が、浦添市の名物メニューや特産品として、お店に並ぶ日が楽しみですね! そして、浦添市の事業所のみなさん、学生のみなさん、来年の第4回の桑っちーコンテストの主役はあなたです。ぜひチャレンジして下さいね!

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。