浦添市伊祖のパイプライン沿いにある、本格ネパール料理が人気のレストラン。浦添に住んで20年を超えるネパール人オーナーが営む店だ。ネパールの風景や調度品が配され、広々と清潔感溢れる店内には、独特のスパイスの香りが漂い、さっそく食欲をそそられる。

チキンやシーフード、ベジタリアンまで豊富に揃う単品カレーのほか、タンドリー料理や、蒸し物・鉄板焼きまで種類豊富なアラカルトも、メニューに並ぶこちら。いろいろ食べたい人にオススメだという『Kebab Set(ケバブセット)』(1280円)を頼んでみる。今回は、ラム肉のケバブにチキンカレーをチョイス、さらに100円プラスして、ナンをシナモン味に変更してもらう。ほかにも、チキンのケバブや、バターチキンカレー・ベジタブルカレーなどが選べ、プラス料金で頼めるナンの種類も7種ある。

本国から取り寄せるスパイスを独自ブレンドするオリジナルレシピは、日本人の口に合わせて、油控えめでマイルドな仕上がり。子供やお年寄りなど辛いものが苦手な人から、本格的な辛さを求める通まで楽しめるよう、辛さが5段階で選べるのもうれしい限りだ。スパイスが香るラム肉のケバブは、肉の臭みもなく柔らか。レモンをかけてすっきりと味わうのも、またよし。コクが深いチキンカレーも、シナモンナンとの相性が絶妙。「本場の味を沖縄の人にも食べてほしい」というオーナーさんの思いを存分に感じる満足なメニューだった。ちなみに、こちらで働くスタッフさんは全員、ネパール人。ネパール情緒に浸りながら、まだ見ぬ異国に思いを馳せるひとときも、オツなものであった。