とらや
公開日 2015/01/22
石垣牛から珍味まで。
地元民御用達のうまい肴を囲んで
あなたは旅先で、どんなお店を訪ねてみたいですか?居酒屋なら、地元民御用達で、なおかつ遠方からの友人・知人をもてなすのによく利用されているような、敷居が低くて価格も手ごろな店。1997年から浦添市経塚に店を構える「とらや」は、そんな厳しい条件をクリアできる名店の一つ。うまい肴と、大将の人柄を慕って、今宵も多くの客が訪れる。
それではさっそく店に潜入してみよう。入口を開けると正面にカウンター席があり、その奥にテーブル席と掘りごたつ席が広がる。詰めれば50人くらい入るキャパはありそうだ。メニューを見ると、肉&魚料理から、チャンプルーをはじめとする沖縄料理、とらやオリジナルの創作料理、そして見てびっくり食べてびっくりの珍味に至るまで、バリエーションは幅広い。泡盛は古酒を含めて、スタンダードな銘柄を10種類ほどそろえる。
こちらは「石垣牛の炙り寿司(2500円)」。照屋さんによると、「手に入るときは石垣牛にするのですが、難しいときはA5等級(最上級)の石垣牛をお出ししています」とのこと。つまりいずれにしても、肉質は最高ランク。薬味のニンニクとショウガはお好みで。
「刺身盛り合わせ(2000円)」には、県産の海の幸が6品。この日のネタは、左手前から時計回りに、島ダコ、マグロ、グルクン(タカサゴ)、イラブチャー、ティラジャー(マガキガイ)、シャコ貝。「その日の仕入れによって内容は変わります。鮮度の良さには自信がありますよ」とのこと。
最後に、物は試しで…と「かえる唐揚」、「ウズラ唐揚」(ともに980円)の珍味2品を注文。「どちらもオープン当初からあるメニューです。若い人が珍しがって、よく食べて行かれますね」。ほかにもなかなか見かけないメニューとしては、「うさぎ唐揚(980円)」、「ハト唐揚(1500円)」などがある。
撮影を一通り終えたところで、カウンターにいた常連さんの一人から声がかかった。「とらや」に通い始めて約10年というお客さんは、プライベートだけではなく仕事絡みの接待でよく利用しているという。「この店でとくに気に入ったのは、大将の心意気だね。良質な食材を求めて毎日駆け回り、自分の目で直接確かめて納得のいくものだけを仕入れている。野菜もほとんどが、大将のお母さんが無農薬で栽培したものだから安全安心。一度利用すれば絶対ファンになるよ」。
カウンター奥の棚には、「店のオープン記念に購入してからずっと、飾っているものです」というシーサー像が並ぶ。アットホームな店の雰囲気を象徴するように、どの個体にも明るくにこやかな表情が刻まれている。「常連のお客さんと一緒に私たちも年を重ね、皆それぞれにすっかりいい年になりました」と笑う照屋さん。年月とともに味は深まり、訪れた人の記憶にもより深く、その味が刻まれていく。
DATA
店名
|
酒菜亭とらや
(しゅさいていとらや) |
---|---|
問い合わせ先
|
098-873-1075
|
住所
|
沖縄県浦添市経塚1-3-12
|
営業時間
|
17:00~翌1:00(L.O.23:30)
|
定休日
|
旧盆・正月・日曜不定休
|
駐車場
|
10台
|
平均予算
|
2,500円~
|
支払い
|
・クレジットカード:不可
・電子マネー:不可 |
地図
酒菜亭とらや

※この記事はに作成されました。公開時点から変更になっている場合がありますのでご了承ください。