自家製イノブタのシャルキュトリーを堪能できる店

 

みなさま、聞いてください！私の取材する店はですね、「ちょっと、ここなに？」っていう大当たりの店が多いんですよ!!! しょっぱなからテンション高くてすみません。いえね、もう今回取材先の店名を見たとき「やった！」と思いましたよ。感度高い系の人のFBの中でささやかれていた、うわさの「まちなと一丁目」じゃあーりませんか。そんなわけで、はりきっていってまいりました。

 

さっそくですが、みなさんは「シャルキュトリー」ってわかりますか？。ハムやソーセージ、パテなどの食肉加工品全般のことです。ここ数年の間に沖縄県内でも扱っている店が増えましたよ。この私が覚えたくらいですからかなりのもんですよ。でも、この店は一味違う！何がって？ 肉ですよ、肉！ その名も「くんじゃん命豚（ぬちぶた）」。イノシシと豚を掛け合わせた「イノブタ」を使用しているのです。イノブタのおいしさに目覚めたオーナーが2008年から国頭村でイノブタの生産、飼育を始め、2016年11月、ついにショップまでオープンしてしまったというのです（国頭(くにがみ)は、沖縄方言で 「くんじゃん」といいます）。

 

それも２階に加工場を作り、生産、加工、販売まで一手に引き受けるというすばらしさ。まさに文字通り、産地直送ですよ。通常の豚は、約半年で出荷されるところ、イノブタはその倍かかるそう。自然放牧で育て、促進剤を使わず、抗生物質を使わない飼料を使い分けるなど、飼育に手間がかかるそうです。肉の加工品もなるべく添加物を使わずに作っています。その加工人もただの人ではありません。沖縄市の人気フレンチレストランとして地元では有名な「グールトン」の元シェフ富盛さんが責任者なのです。料理のソースや調理も基本的に２階で行います。これは、おいしくないはずがないでしょ！

 

店内入口近くには、持ち帰り用のソーセージやパテ、レバーペースト、リュエット、ハンバーグ、ハム、ベーコンなどの他、季節のサラダやサンドイッチも並びます。

 

各種の天然酵母パンも人気です。ソーセージをはさむためのコッペパンや、レバーやパテをつけるバゲットも売っています。

 

持ち帰りのお客さんの「パテサンド」（420円）です。これはカンパーニュを使っているんですね。パテサンドなんてなかなか渋めのチョイス。お気に入りだそうで何度も買っているんですって。

 

もちろん店内でもしっかりいただけますよ。トーストやサンドイッチセットのほか、命豚メニューも豊富です。

 

こちらが「命豚ハンバーグ（650円）」。ハンバーグの下にはマッシュポテトがしいてあるんですよ。自家製ドミグラスソースつき。あ、富盛シェフ作ですね、きっと。こちら絶品です!!! 付け合わせの野菜もおいしい。パン付きでこのお値段は、お得としかいいようがないです。

 

こちら「自家製カレー」（650円）でございます。撮影と取材終わってからいただいてみたのですが、すごくおいしいんですよ。私、カレーってあんまり外でいただかないんですけど、ここのはわざわざ食べに行きたい感じ。スパイスが効いていて、ソーキ（あばら肉）を煮込んだお肉もたっぷり。どのメニューも一日中同じ値段で注文できます。パスタやスープも季節によって変わります。近所の人が昼飲みにきたり、ふらりと立ち寄る男性客も多いとか。

 

こちら、今回取材をさせていただいたスタッフの吉田さん。富盛シェフといっしょにお店で働いていたそうです。そのいきさつはまた次回に聞かせていただこうと思っています！ おだやかで飄々としていて、なんかいい感じの吉田さんです。お店の雰囲気とあいまって話していて居心地いいです。「ソーセージは5分ボイルしてから少し焼くのが一番おいしいですよ」とアドバイスしていただきましたよ～。オードブルは2000円～5000円で前日までの予約で注文可能。お祝いのお弁当は1000円～で注文できます。そして、メンチカツやコロッケなどは注文を受けてから揚げたてを作ってくれます！

 

こんなふうに詰め合わせでギフトにすることも可能です。なんせイノブタのシャルキュトリーは県内でここだけですから、お土産としても喜ばれること間違いなし。ってか、誰か私にプレゼントしてほしいです(笑)。取材中も、テイクアウトのお客さんが次々といらしていました。使い勝手のいい、まだまだ穴場のこのお店、私がその味を保証します。ぜひいらしてみてくださいね。

 

DATA

店名	デリカテッセン まちなと一丁目
住所	沖縄県浦添市牧港一丁目8-6
電話番号	098-894-8171
営業時間	9：00～21：30
定休日	日曜
駐車場	なし
WEBサイト	facebook
平均予算	1500円～
支払い	カード可