1965年創業。合格祝いや生年祝いのケーキ、年中行事を支える伝統菓子まで、沖縄の人なら一度は口にしたことがあるであろう老舗のお菓子屋さん。浦添市伊祖にあるてぃーだ館(てぃーだ＝太陽の意)の店内は、ケーキに和菓子、おみやげにも最適な焼き菓子などなど、100種類以上のスイーツにうめつくされ、目移りするばかり。さて、どれにしたものか…

「うちのオーナーは、お菓子にストーリー性を持たせるのが好きで、こんなのもあるんですよ」と、紹介してくれたのが、『経塚の小石』（101円(税抜き)）。餡の中に見え隠れする角切りのサツマイモの食感が楽しめる一品。その昔、浦添市経塚に出没した妖怪を鎮めたという聖なる石からヒントを得たお菓子だそうで、なるほど、気分も落ち着く素朴な味わいだ。

洋菓子のオススメは、『沖縄ジャーマン・キューブ』（216円(税抜き)）。チョコスポンジに、しっとり甘いココナッツをトッピングした「ジャーマンケーキ」。米国のサム・ジャーマン氏によって考案され、ドイツからではなく、在沖米軍人の基地から広まったと言われる沖縄県民が大好きなケーキを、白バラ流にアレンジしたもの。ココナッツに加え、チョコレートまでトッピングしてしまった贅沢な仕上がりは、冷蔵庫で冷やして食べても至福だ。モンドセレクション 5年連続金賞を受賞している大人気商品『パヴェ フリーナ』とセットで、ギフトボックス入りも販売しているので、ぜひ。