グローバルな可能性を秘めた沖縄発祥の味噌ラーメン

濃厚こってりの豚骨ラーメンを柱に、県内で4店舗を展開する「麺や偶もとなり」グループ。その中で唯一、味噌ラーメンを看板に掲げているのが牧港店だ。「それぞれの店舗で特徴のあるメニューを出そうというのがグループの方針。味噌は赤味噌、白味噌、麦味噌の3種類を独自にブレンドしています」と同店の緑間忍樹さん。

「味噌もとなり」。あつあつのスープにツルツルの細麺が絡み合い、味噌の旨みと風味がしっかり効いて、食後にまろやかな余韻を残す。味へのこだわりは、素材選び以上に「3種の味噌の調合具合がミソ」とのことだ。トッピングにはチャーシュー、おろしショウガ、キクラゲ、ネギがのる。

こちらは唐辛子ベースの辛みを効かせた、「辛味噌つけ麺」。辛さのレベルは好みに応じて、レギュラーランクの「エンジェル」から最高位の「スーパーキングデビル」まで6段階で調整できる。もっちりとした食感の中太麺は喉越しも良く、辛みと旨みの詰まったスープとの相性はバッチリ。

牧港店はもともと北谷で営業していた店舗が、2013年7月に移転してきたもの。当時の評判がクチコミで広まったのか、味噌ラーメンはグローバルな料理としての可能性を秘めているのか、「外国人のお客さんの割合がとても高い」という。しかも「スーパーキングデビルの辛味噌つけ麺を、汗一つかかずに完食する（外国籍の）人が多くてびっくり」なんだとか。

メニューは現在、味噌ラーメンと、豚骨仕立てのもとなりラーメンの2本立て。緑間さんは「これからは新しい味にもどんどんチャレンジしていきたい」と話し、季節限定で野菜てんこ盛りのラーメンなどを計画しているという。

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